本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
ワクチン等生物学的製剤に対して過敏症の既往歴のある患者
血管肉腫
点滴静注の場合
通常、成人には1日1回40万国内標準単位を点滴静注する。なお、症状により適宜増減するが、最大投与量は1日160万国内標準単位(分2)とする。
投与に際しては、生理食塩液又はブドウ糖注射液等に溶解して用いる。
局所(腫瘍周縁部)投与の場合
通常、成人には1日1回全病巣あたり40万国内標準単位を添付の日局「注射用水」1mLに溶解して腫瘍周縁部に投与する。なお、症状により適宜増減する。
本剤の投与に際しては、臨床効果及び副作用の程度を考慮し、効果が認められない場合には投与を中止すること。
過敏症等の反応を予測するため、使用に際しては十分な問診を行うとともに、あらかじめ本剤によるプリック試験を行うことが望ましい。
本剤の投与に際しては、発熱等の全身症状があらわれやすいので、患者の状態を十分に観察し、発熱等があらわれた場合には必要に応じて解熱剤の投与等の適切な処置を行うこと。
好酸球増多等の血液像異常が起こることがあるので、定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には必要に応じて減量、休薬等の適切な処置を行うこと。
アレルギー素因のある患者
心疾患又はその既往歴のある患者[心疾患が増悪するおそれがある。]
重篤な肝障害又は腎障害のある患者[症状が増悪するおそれがある。]
用時調製し、溶解後は速やかに使用すること。
なお、やむを得ず保存を必要とする場合でも12時間以内に使用すること。
臨床において本剤によりリンパ球系腫瘍の増殖をきたしたとの報告はないが、試験管内でリンパ球系腫瘍細胞が増殖したとの報告があるため、リンパ球系腫瘍を合併している症例に投与する時には注意すること。
各調査別の臨床検査値の異常を含む副作用の発現頻度は次表のとおりである。承認時までは血管肉腫以外の腫瘍性疾患も調査の対象としたが、製造販売後の使用成績調査は血管肉腫のみを対象としている。
| 承認時までの調査 | 血管肉腫例(承認用法範囲例) | 100%[18/18] |
| 血管肉腫以外の腫瘍性疾患も含めた全対象例 | 59.4%[148/249] | |
| 製造販売後の使用成績調査(2002年5月時点) | 74.3%[133/179] | |
以下の副作用が上記の調査あるいは自発報告等で認められているので、患者の状態を十分に観察し、このような副作用があらわれた場合には必要に応じて減量、休薬等の適切な処置を行うこと。
脈管漏出(vascular leak)によると思われる浮腫(顔、上・下肢等)、肺水腫、胸水、腹水、尿量減少等の体液貯留(0.1〜5%未満)があらわれることがある。このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群(頻度不明)等があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
インターロイキン−2製剤の投与により、抑うつ、自殺企図(頻度不明)があらわれたとの報告がある。
インターロイキン−2製剤の大量投与により、好中球機能が抑制され、誘発感染症、感染症の増悪(頻度不明)を起こしやすくなるとの報告がある。
| 5%以上 | 0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
| 発熱及び全身症状 | 発熱(40%以上)、悪寒、倦怠感 | 頭痛、関節痛 | |
| 血液 | 好酸球増多 | 顆粒球減少、貧血、白血球増多 | 血小板減少 |
| 肝臓 注3) | AST(GOT)、ALT(GPT)、AL-P、γ-GTPの上昇 | LDHの上昇 | |
| 消化器 | 悪心 | 食欲不振、嘔吐、腹痛、下痢、口内炎 | |
| 過敏症 | 発疹、 |
||
| 腎臓 | BUN、クレアチニンの上昇 | ||
| 投与部位 | 疼痛、発赤、腫脹等の注射部位反応 | ||
| その他 | 呼吸困難、発汗亢進、血清アルブミンの低下 |
注3)定期的に検査を行うこと。
セロイク注射用40 92274円/瓶
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