高カルシウム血症又はビタミンD中毒症状を伴う患者[血清カルシウム値を更に上昇させる。]
骨粗鬆症
下記疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、しびれ、テタニー、知覚異常、筋力低下、骨痛、骨病変等)の改善
慢性腎不全
副甲状腺機能低下症
クル病・骨軟化症
本剤は患者の血清カルシウム濃度の十分な管理のもとに投与量を調節する。
骨粗鬆症の場合
通常、成人にはカルシトリオールとして1日0.5μgを2回に分けて経口投与する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。
慢性腎不全の場合
通常、成人1日1回カルシトリオールとして0.25〜0.75μgを経口投与する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。
副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患の場合
通常、成人1日1回カルシトリオールとして0.5〜2.0μgを経口投与する。ただし、疾患、年齢、症状、病型により適宜増減する。
過量投与を防ぐため、本剤投与中、血清カルシウム値の定期的測定を行い、血清カルシウム値が正常域を超えないよう投与量を調節すること。
。休薬により血清カルシウム値が正常域に達したら、減量して投与を再開すること。
妊婦、授乳婦(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
小児(「小児等への投与」の項参照)
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
高リン血症のある患者に投与する場合には、リン酸結合剤を併用し、血清リン値を下げること。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ビタミンD及びその誘導体アルファカルシドール 等 | 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 | 作用が相互に増強される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
PTH製剤テリパラチド | 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 | 相加作用 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
カルシウム製剤乳酸カルシウム水和物炭酸カルシウム 等 | 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 | 本剤は腸管でのカルシウムの吸収を促進させる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
マグネシウム含有製剤酸化マグネシウム炭酸マグネシウム 等 | 高マグネシウム血症があらわれるおそれがある。 | 本剤は腸管でのマグネシウムの吸収を促進させる。透析中の患者[腎よりのマグネシウムの排泄が低下している。] |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ジギタリス | 高カルシウム血症に伴う不整脈があらわれるおそれがある。 | 血清カルシウムの濃度が上昇すると、ジギタリスの作用が増強される。 |
承認時迄の調査及び使用成績調査4,386例において、副作用は176例(4.01%)に認められた。主な副作用は、
痒感19件(0.43%)、BUN上昇17件(0.39%)、血中クレアチニン上昇15件(0.34%)、AST(GOT)上昇14件(0.32%)、嘔気13件(0.30%)等であった。(再審査終了時)
本剤投与中にあらわれる以下のような副作用には高カルシウム血症に基づくと思われる症状が多いので、このような症状があらわれた場合には、血清カルシウム値を測定することが望ましい。
(頻度不明は※)
0.1%以上又は頻度不明 | 0.1%未満 | |
消化器 | 嘔気、下痢、食欲不振、便秘、嘔吐、胃不快感 | 胃痛、口渇、腹部不快感、心窩部痛、腹部膨満感、口内炎 |
精神神経系 | いらいら感、不眠、頭痛 | |
循環器 | 動悸 | |
肝臓 | AST(GOT)、ALT(GPT)、LDHの上昇 | |
腎臓 | BUN、クレアチニン、血中尿酸の上昇 | |
皮膚 |
|
蕁麻疹、発疹、皮膚乾燥 |
眼 | 結膜充血 | |
骨 | 関節周囲の石灰化(化骨形成)※ | |
その他 | 脱力感、倦怠感、背部痛、カルシウム沈着、熱感、発熱、胸痛、月経不順、鼻出血、尿路結石、顔面潮紅、腰痛、下肢痛、四肢の冷え、浮腫 |
ロカルトロールカプセル0.25 18.2円/カプセル
ロカルトロールカプセル0.5 31.4円/カプセル
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。