本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
○遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌
○遠隔転移を有する前立腺癌
<遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌>
6.1 通常、成人にはダロルタミドとして1回600mgを1日2回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
<遠隔転移を有する前立腺癌>
6.2 ドセタキセルとの併用において、通常、成人にはダロルタミドとして1回600mgを1日2回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
8.1 本剤は内分泌療法剤であり、がんに対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤による治療が適切と判断される患者についてのみ使用すること。
8.2 不整脈等の心臓障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は適宜心機能検査(心電図等)を行うなど、患者の状態を十分に確認すること。[11.1.1参照]
8.3 本剤との関連性は明らかではないが、間質性肺疾患が報告されているので、本剤の投与にあたっては、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、患者の状態を十分に観察すること。また、間質性肺疾患の初期症状が発現した場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者に説明すること。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害患者
本剤は主に肝臓で代謝されて排泄されるため、重度の肝機能障害は本剤の血漿中濃度を上昇させる可能性がある。なお、重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
15.2 非臨床試験に基づく情報
反復投与毒性試験(ラット及びイヌ)において、AUC比較で臨床曝露量に相当する用量から雄性生殖器の変化(前立腺及び精巣上体の萎縮等)が認められている。
本剤は、主にCYP3A4によって代謝される。また、本剤は乳癌耐性タンパク(BCRP)、有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)1B1及びOATP1B3の阻害作用を示す。[16.4参照]
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 強いCYP3A誘導薬リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール等[16.7.1参照] | 本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤又は中程度以下のCYP3A誘導薬への代替を考慮すること。 | これらの薬剤がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血漿中濃度が低下する可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| BCRP、OATP1B1及びOATP1B3の基質となる薬剤ロスバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン等[16.7.2参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がBCRP、OATP1B1及びOATP1B3を阻害することにより、これらの薬剤の血漿中濃度が増加する可能性がある。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 心臓障害(1.1%)
不整脈等の心臓障害があらわれることがある。[8.2参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 5%以上 | 2〜5%未満 | 2%未満 | |
| 血液およびリンパ系障害 | 貧血 | 好中球減少 | |
| 代謝および栄養障害 | 食欲減退 | ||
| 神経系障害 | 頭痛、浮動性めまい、味覚障害 | ||
| 血管障害 | ほてり | 高血圧 | |
| 胃腸障害 | 下痢、悪心 | 便秘 | |
| 肝胆道系障害 | AST増加、ALT増加 | ビリルビン増加 | |
| 皮膚および皮下組織障害 | 発疹 | ||
| 筋骨格系および結合組織障害 | 関節痛、筋肉痛、筋力低下、四肢痛 | ||
| 生殖系および乳房障害 | 女性化乳房 | ||
| 一般・全身障害および投与部位の状態 | 疲労 | 無力症、浮腫 | |
| その他 | 体重増加 |
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