クロスエイトMC静注用2000単位

血漿分画製剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 乾燥濃縮人血液凝固第VIII因子
製造/販売 日本血液製剤機構
剤形/規格
  • クロスエイトMC静...

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効能・効果

  • 血液凝固第VIII因子欠乏患者に対し、血漿中の血液凝固第VIII因子を補い、その出血傾向を抑制する。

用法・容量

  • 本剤を添付の溶解液全量で溶解し、緩徐に静脈内注射又は点滴注入する。なお、1分間に5mLを超える注射速度は避けること。
    用量は通常、1回250〜2,000国際単位を投与するが、年齢、症状に応じて適宜増減する。

注意事項

重要な基本的注意

  • <患者への説明>

    本剤の使用にあたっては疾病の治療における必要性とともに、本剤は採血から製品化にいたるまで、感染症の伝播を防止するための種々の安全対策を講じているが、ヒトの血液を原料とすることに由来する感染症伝播等のリスクを完全には排除できないことを患者に説明し、患者の理解を得るよう努めること。

  • 本剤の原材料となる血液は、問診等の検診により健康状態を確認した国内の献血者から採血し、梅毒トレポネーマ、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV-1及びHIV-2)、ヒトTリンパ球向性ウイルス1型(HTLV-1)及びヒトパルボウイルスB19についての血清学的検査及び肝機能(ALT(GPT))検査に適合したものである。さらに、HBV、HCV及びHIVについて核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。また、製造工程では、リン酸トリ-n-ブチル/オクトキシノール9処理によりウイルスを不活化し、イムノアフィニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー及びウイルス除去膜処理でウイルスを除去している。
    さらに、添加物として用いた人血清アルブミンの製造においては上記の原料血漿を使用し、コーンの低温エタノール分画法によりウイルスを除去・不活化したうえ、60℃、10時間の液状加熱によりウイルスを不活化している。
    本剤には上記のような各種検査やウイルスの除去・不活化などの安全対策を講じているが、投与に際しては、次の点に十分に注意すること。

    • 血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に除去・不活化することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。

    • 肝炎ウイルス感染のリスクを完全には排除できないので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。

    • 現在までに本剤の投与により、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分に行い、治療上の必要性を十分に検討の上投与すること。

  • アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行うこと。

  • 患者の血中に血液凝固第VIII因子に対するインヒビターが発生するおそれがある。特に、血液凝固第VIII因子製剤による補充療法開始後、投与回数が少ない時期(補充療法開始後の比較的早期)や短期間に集中して補充療法を受けた時期にインヒビターが発生しやすいことが知られている。本剤を投与しても予想した止血効果が得られない場合には、インヒビターの発生を疑い、回収率やインヒビターの検査を行うなど注意深く対応し、適切な処置を行うこと。

  • マウスたん白質に対して過敏症の患者に投与する場合は観察を十分に行うこと。また、同たん白質に対する抗体を産生する可能性を完全には否定できないので観察を十分に行うこと。

慎重投与

  • 溶血性・失血性貧血の患者[ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。]

  • 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者[ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。]

適用上の注意

  • 調製時

    • 溶解した液を注射器に移す場合、ろ過網のあるセットを用いること。

    • 他剤との混合注射をしないこと。

  • 投与時

    • 溶解時に沈殿の認められるもの又は混濁しているものは使用しないこと。

    • 一度溶解したものは1時間以内に使用すること。

    • 残液は使用しないこと。

  • 家庭療法時

    • 子供の手の届かないところへ保管すること。

    • 使用済の医療機器等の処理については、主治医の指示に従うこと。

その他の注意

  • 本剤は、フォンビルブランド因子をほとんど含んでいない。

取扱上の注意

  • <記録の保存>

    • 本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を投与又は処方した場合はその名称(販売名)、製造番号、投与又は処方した日、投与又は処方を受けた患者の氏名・住所等を記録し、少なくとも20年間保存すること。

相互作用

副作用

副作用発現状況の概要

  • クロスエイトMの申請時の臨床試験において血友病A患者16例のうち止血効果判定の得られなかった1例を除いた15例に対し、6カ月間212回の出血エピソードに本剤が306回投与されたが、観察期間中副作用は認められなかった

    • ※クロスエイトMは本剤と有効成分が同一で、各添加物の含量及び溶解液量が同じ製剤である。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • アナフィラキシー(頻度不明)

    アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

頻度不明
過敏症注) 発熱、蕁麻疹、顔面紅潮等
消化器 悪心、嘔吐、腹痛等
精神神経系 倦怠感、異和感、頭痛等
注射部位 血管痛
その他 溶血性貧血、血圧上昇、悪寒、腰痛、結膜の充血
  • 注)このような症状が発現した場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬価

クロスエイトMC静注用2000単位 120669円/瓶

評価サマリー

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