遺伝子組換え血液凝固第IX因子Fc領域融合タンパク質製剤
| 一般名 |
エフトレノナコグアルファ(遺伝子組換え)
|
|---|---|
| 製造/販売 | バイオベラティブ・ジャパン |
| 剤形/規格 |
|
血液凝固第IX因子欠乏患者における出血傾向の抑制
本剤を添付の溶解液全量で溶解し、数分かけて緩徐に静脈内に注射する。
通常、1回体重1kg当たり50国際単位を投与するが、患者の状態に応じて適宜増減する。
定期的に投与する場合、通常、体重1kg当たり50国際単位を週1回投与、又は100国際単位を10日に1回投与から開始する。以降の投与量及び投与間隔は患者の状態に応じて適宜調節するが、1回の投与量は体重1kg当たり100国際単位を超えないこと。
本剤の投与は、血友病の治療経験をもつ医師のもとで開始すること。
本剤の投与によりアナフィラキシーを含むアレルギー反応があらわれることがあるので、十分に観察を行うこと。
患者の血中に血液凝固第IX因子に対するインヒビターが発生するおそれがある。本剤を投与しても予想した止血効果が得られない場合には、インヒビターの発生を疑い、回収率やインヒビターの検査を行うなど注意深く対応し、適切な処置を行うこと。
血液凝固第IX因子に対するインヒビターが発生した患者では、血液凝固第IX因子投与によりアナフィラキシーのリスクが増加する可能性がある。アレルギー反応の既往がある患者には、血液凝固第IX因子に対するインヒビターの有無を確認すること。また、急性過敏症反応の徴候及び症状を慎重に観察し、本剤投与初期には特に注意すること。
十分な血液凝固第IX因子レベルに到達・維持していることを確認するため、必要に応じ、血漿中血液凝固第IX因子レベルをモニタリングすること。
本剤の在宅自己注射は、医師がその妥当性を慎重に検討し、患者又はその家族が適切に使用可能と判断した場合のみに適用すること。本剤を処方する際には、使用方法等の患者教育を十分に実施したのち、在宅にて適切な治療が行えることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、患者又はその家族に対し、本剤の注射により発現する可能性のある副作用等についても十分説明し、在宅自己注射後何らかの異常が認められた場合や注射後の止血効果が不十分な場合には、速やかに医療機関へ連絡するよう指導すること。適用後、在宅自己注射の継続が困難な場合には、医師の管理下で慎重に観察するなど、適切な対応を行うこと。
本剤の成分又は他の血液凝固第IX因子製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
肝疾患の患者、術後の患者、新生児、血栓塞栓性事象のリスクのある患者、線維素溶解の徴候又は播種性血管内凝固症候群(DIC)のある患者[血栓塞栓性合併症のリスクがあるので、これらの患者への投与に際しては、本剤の治療上の有益性と合併症のリスクを勘案すること。]
調製時
本剤及び添付溶解液を冷所保存している場合、調製前に室温に戻しておくこと。
添付された溶解液のみ使用すること。本剤に溶解液全量を加えた後、静かに円を描くように回して溶解すること(激しく振とうしないこと)。
他の製剤と混合しないこと。
溶解した液は、わずかな乳白色又は無色である。沈殿又は濁りが認められる場合、使用しないこと。
溶解した液を注射器に移す場合、フィルター付バイアルアダプターを用いること。
溶解した液は、室温(30℃まで)で6時間保存することができる。6時間以内に使用されない場合は、廃棄すること。
未使用の場合、室温(30℃まで)で保存することもできる。室温で保存した場合には、使用期限を超えない範囲で6ヵ月以内に使用し、再び冷蔵庫に戻さないこと。
投与時
他剤と同じチューブを使用しないこと。また、他剤に使用した容器で、本剤と希釈液を混合しないこと。
使用後の残液は細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと。
在宅自己注射
子供による誤用等を避けるため、薬剤の保管に十分注意すること。
光の影響を防ぐために、薬剤バイアルは外箱に入れた状態で保存すること。
使用済みの医療機器等の処理については、主治医の指示に従うこと。
他の血液凝固第IX因子製剤において、中心静脈カテーテルを用いた持続注入により血栓症が報告されている
記録の保存
本剤は特定生物由来製品ではないが、血液製剤代替医薬品であることから、本剤を血液凝固第IX因子欠乏患者に投与(処方)した場合は、医薬品名及びその製造番号、投与(処方)した日、使用患者名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存すること。
治療歴のある先天性血友病B患者を対象とした国際共同第3相臨床試験において、安全性評価対象例119例(日本人6例を含む)中10例(8.4%)に副作用が認められた。主な副作用は、頭痛2例(1.7%)及び口の錯感覚2例(1.7%)等であった。(承認時)
ショック、アナフィラキシー
他の凝固因子製剤においてショック、アナフィラキシー関連事象が報告されている。ショック、アナフィラキシー関連事象があらわれることがあるので、観察を十分に行い、蕁麻疹、悪寒、血管浮腫、呼吸困難、血圧低下、頻脈等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項参照]
血栓塞栓症
他の凝固因子製剤において血栓関連事象が報告されている。血栓関連事象があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注2)
| 1%〜2%未満 | 1%未満 | |
| 神経系障害 | 頭痛 | 浮動性めまい、味覚異常 |
| 胃腸障害 | 口の錯感覚 | 呼気臭 |
| 一般・全身障害および投与部位の状態 | 疲労、注入部位疼痛 | |
| 心臓障害 | 動悸 | |
| 腎および尿路障害 | 閉塞性尿路疾患 | 血尿、腎仙痛 |
| 血管障害 | 低血圧 | |
| 代謝および栄養障害 | 食欲減退 |
注2)終了した2つの臨床試験、及び継続中の1つの臨床試験における安全評価対象153例中に発現した副作用を記載
オルプロリクス静注用250 53613円/瓶
オルプロリクス静注用500 106104円/瓶
オルプロリクス静注用1000 209985円/瓶
オルプロリクス静注用2000 415572円/瓶
オルプロリクス静注用3000 619531円/瓶
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。