塩化ベンザルコニウム液「アマカス」

経口投与しないこと。

原液又は濃厚液が眼に入らないように注意すること。眼に入った場合には、水でよく洗い流すこと。

濃厚液の使用により、皮膚、粘膜の刺激症状が現れることがあるので、注意すること。

炎症又は易刺激性部位に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。

粘膜・創傷面又は炎症部位に長時間又は広範囲に使用しないこと（全身吸収による筋脱力をおこすおそれがある）。

密封包帯・ギブス包帯・パックに使用すると刺激症状が現れることがあるので、使用しないことが望ましい。

深い創傷又は眼に使用する場合の希釈液としては、注射用蒸留水か滅菌精製水を用い、水道水や精製水を用いないこと。

血清・膿汁などの有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している医療器具などに用いる場合は、じゅうぶんに洗い落としてから使用すること。

石ケン類は、本品の殺菌作用を弱めるので、石ケン分を洗い落としてから使用すること。

希釈液として、塩類含量の多い水又は硬水を用いる場合には、通常用いる濃度の1.5〜2倍の溶液として使用すること。

繊維、布（綿、ガーゼ、ウール、レーヨン）などは塩化ベンザルコニウムを吸着するので、これらを溶液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下とならないように新しい溶液を補給すること。

皮膚消毒に使用する綿球、ガーゼなどは滅菌保存し、使用時に溶液に浸すこと。

合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテルなどへの使用は、避けることが望ましい。