電解質補液の電解質補正
電解質補液の電解質の補正用として、体内の水分、電解質の不足に応じて電解質液に添加して用いる。
8.1 本剤は電解質の補正用製剤であるため、必ず希釈して使用すること。
8.2 本剤の急速な投与により高リン血症、血中カルシウム減少、腎臓へのリン酸カルシウム沈着等が発現するおそれがあるため、投与は緩徐に行うこと。
8.3 投与に際しては、患者の血清リン濃度及び血清カルシウム濃度の測定、症状観察を行うこと。必要に応じて、腎機能(尿蛋白等)の検査を行うことが望ましい。
8.4 本剤を長期間投与する場合には、臨床症状の推移を十分観察したうえで、慎重に投与すること。本剤の投与が不要となった場合には、投与を中止すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
本剤の臨床試験において、新生児(低出生体重児)で紅斑、血中カルシウム減少が見られたので、これらの症状が見られた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[7.参照]
9.8 高齢者
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
13.1 症状
海外の同一成分薬において、過量投与により、高リン血症、高ナトリウム血症、組織へのリン酸カルシウム沈着(腎臓、皮膚、角膜、肺等)、テタニー症状などが発現することが報告されている。
13.2 処置
症状が認められた場合には、本剤の投与を速やかに中止し適切な処置を行うこと。
14.1 全般的な注意
使用時には、感染に対する配慮をすること。
14.2 薬剤調製時の注意
14.2.1 本剤は使用に際して、よく混合されるよう注意すること。
14.2.2 以下の製剤と配合する場合、沈殿を生じることがあるので注意すること。
・カルシウム塩を含む製剤
・マグネシウム塩を含む製剤
14.3 薬剤投与時の注意
14.3.1 新生児(低出生体重児を含む)に対してリン補給を行う際、カルシウム塩、マグネシウム塩を含む製剤と併用する場合には、本剤とは投与経路を別に設けるなど特に注意すること。
14.3.2 ゆっくり静脈内に点滴投与すること。
14.3.3 残液は使用しないこと。
以下の場合には使用しないこと。
・容器表面に水滴や結晶が認められる場合
・容器から薬液が漏れている場合
・性状その他薬液に異状が認められる場合
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 5%以上 | |
| 過敏症 | 紅斑 |
| 電解質異常 | 血中カルシウム減少 |
リン酸Na補正液0.5mmol/mL 143円/管
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