無尿の患者〔高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。〕
急性腎不全の患者〔高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。〕
高カリウム血症の患者〔高カリウム血症が悪化するおそれがある。〕
腎結石及びその既往歴のある患者〔トリアムテレン結石を形成するおそれがある。〕
インドメタシン又はジクロフェナクを投与中の患者〔「相互作用(1)併用禁忌」の項参照〕
テルフェナジン又はアステミゾールを投与中の患者〔QT延長、心室性不整脈を起こすおそれがある。他の利尿薬(ループ利尿薬)でテルフェナジンとの併用によりQT延長、心室性不整脈を起こしたとの報告がある。〕
高血圧症(本態性、腎性等)
心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫
通常、成人はトリアムテレンとして1日90〜200mgを2〜3回分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
連用する場合、電解質異常があらわれることがあるので定期的に検査を行うこと。
降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある患者〔急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。〕
重篤な腎障害のある患者〔高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。〕
肝疾患・肝機能障害のある患者
減塩療法を受けている患者〔低ナトリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。〕
高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
乳児〔乳児は電解質バランスがくずれやすい。〕
(2)〜(6)項は「副作用」の項の代謝異常参照。
葉酸欠乏又は葉酸代謝異常のある患者〔本剤の葉酸拮抗作用により巨赤芽球性貧血等の血液障害があらわれることがある。〕
非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン、ジクロフェナクを除く)を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
ACE阻害剤、AII受容体拮抗薬又はカリウム製剤を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
症状
高カリウム血症等電解質異常、悪心・嘔吐・その他の消化器障害、脱力、低血圧を起こす可能性がある。
処置
直ちに、催吐、胃洗浄により胃内容物を除去する。次いで電解質及び体液平衡を正常範囲内に維持する。
夜間の休息が特に必要な患者には、夜間の排尿をさけるため、午前中に投与することが望ましい。
安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、52ヵ月)の結果、ジウテレン錠30mgは通常の市場流通下において4年4ヵ月間安定であることが確認された。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| インドメタシンインテバン等ジクロフェナクボルタレン等 | 急性腎不全があらわれることがある。 | プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の腎血流量低下作用が増強される。腎障害のある患者への投与には注意すること。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン、ジクロフェナクを除く) | 類薬(インドメタシン、ジクロフェナク)で急性腎不全があらわれるとの報告がある。 | 非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の腎血流量低下作用が増強されるおそれがある。腎障害のある患者への投与には注意すること。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ACE阻害剤エナラプリルマレイン酸塩カプトプリル等A-II受容体拮抗薬ロサルタンカリウムカンデサルタンシレキセチル等カリウム製剤塩化カリウムグルコン酸カリウムアスパラギン酸カリウム等 | 血清カリウム値が上昇するおそれがある。 | 併用によりカリウム貯留作用が増強され血清カリウム値が上昇するおそれがある。腎障害のある患者への投与には注意すること。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 降圧作用を有する薬剤 | 相互に作用を増強することがあるので、用量調節等に注意すること。 | 相互に作用を増強することがある。 |
本剤は、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
急性腎不全
観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 血液*1 | 好酸球増加、巨赤芽球性貧血等の血液障害 |
| 代謝異常*2 | 高カリウム血症等の電解質異常 |
| 腎臓*3 | 腎結石 |
| 過敏症*4 | 発疹等の過敏症状又は光線過敏症 |
| 消化器 | 食欲不振、悪心・嘔吐、口渇、下痢 |
| 精神神経系 | 眩暈、頭痛等 |
| その他 | 倦怠感、疲労感 |
*1観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止すること。
*2観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。
*3観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
*4このような症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
ジウテレン錠30mg 6.1円/錠
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