根管治療(根管の消毒)
1.根管の拡大、清掃後、綿栓又はペーパーポイントに本剤を数滴浸し、根管内に挿入し、仮封を行う。
2.根管内細菌培養検査で陰性を得るまで、上記治療をくり返す。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 オーバーインスツルメンテーションした歯牙のある患者、歯根未完成歯のある患者、根尖の閉鎖不十分あるいは根尖孔の大きい歯牙のある患者
アピカルシートなどを形成する根管形成法を行った後に貼薬することが望ましい。根尖孔外に本剤が溢出し、根尖歯周組織を障害することがある。
14.1 薬剤投与時の注意
本剤が乾燥する過程で爆発感度の高い雷銀が生成される恐れがあることから、以下の点について注意すること。
(1)ノズル等に薬液が付着した場合は、よく拭き取った後に蓋をすること。
(2)適量を別の小容器にとり使用する場合には、使用後の小容器に残った薬液は直ちに洗い落とすか、乾燥する前に水を含ませた布等でよく拭き取ること。
(3)薬液の飛散から目・鼻・口を保護することを目的に、必ずゴーグル、マスク、手袋等の保護具を装着すること。
本剤の適用により、銀の沈着で象牙質が黒変するので、前歯根管への適用は着色に注意すること。
本剤は誤って歯肉・口腔粘膜に付着すると、腐蝕することがあるので、歯肉への付着を防ぐために、ラバーダムを用いるか、用い得ぬ場合は歯肉にワセリン、またはココアバターをあらかじめ塗布して薬液との接触を防ぐようにすること。誤って付着したときは、速やかに水又は食塩水あるいはオキシドールで洗浄するか、洗口させること。
本剤は皮膚、衣類、器具等に付着した場合、褐色又は黒色に変わり脱色しにくいので注意すること。付着した場合、水、石鹸水、アンモニア水、希ヨードチンキ等で洗浄し、十分水洗すること。
本剤による皮膚の着色箇所は経時的に消退するので無理な脱色は避けること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
10%以上 | 1〜10%未満 | 頻度不明 | |
歯・歯周組織 | 歯牙の黒変(27.1%) | 一過性疼痛、持続性疼痛、局所違和感 | 象牙質根管壁の着色黒変 |
注)発現頻度は承認後の副作用調査を含む。
サホライド・RC液歯科用3.8%
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