有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者[症状を増悪するおそれがある。]
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
アレルギー性鼻炎
通常、成人には1回1カプセル(デキサメタゾンシペシル酸エステルとして400μg)を1日1回専用噴霧器を用いて鼻腔に噴霧する。
重症な肥厚性鼻炎や鼻茸の患者では、本剤の鼻腔内での作用を確実にするため、これらの症状がある程度減少するよう他の療法を併用するとよい。
本剤の投与期間中に鼻症状の悪化がみられた場合には、抗ヒスタミン剤等の抗アレルギー剤あるいは、全身性ステロイド剤を短期間併用し、症状の軽減にあわせて併用薬剤を徐々に減量すること。
通年性の患者において長期に使用する場合は、症状の改善状態が持続するようであれば、本剤の減量又は休薬につとめること。
本剤投与後、全身性ステロイド剤を減量する場合は、本剤の噴霧開始後症状の安定をみて徐々に行う。減量にあたっては一般のステロイド剤の減量法に準ずる。
長期又は大量の全身性ステロイド療法を受けている患者では副腎皮質機能不全が考えられるので、本剤投与後、全身性ステロイド剤を減量あるいは離脱する場合、減量中並びに離脱後も副腎皮質機能検査を行い、外傷、手術、重症感染症等の侵襲には十分に注意を払うこと。
本剤投与後、全身性ステロイド剤を減量あるいは離脱する場合、気管支喘息、ときに湿疹、蕁麻疹、眩暈、動悸、倦怠感、顔のほてり、結膜炎等の症状が発現・増悪することがある(このような症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと)。
鼻咽喉感染症の患者[症状を増悪するおそれがある。]
反復性鼻出血の患者[出血を増悪するおそれがある。]
投与経路
本剤は鼻腔粘膜への噴霧のみに使用する粉末剤(外用剤)であるので、カプセルを内服させないこと。
投与方法
専用噴霧器(ツインライザー)を用い、使用説明書に従って息を止めた状態で鼻腔内に4回噴霧させること。
投与時
鼻汁の多い場合は、十分鼻をかんだ後、噴霧させること。
レセルピン系製剤、α-メチルドパ製剤等の降圧剤には、副作用として鼻閉がみられることがある。このような降圧剤服用中のアレルギー性鼻炎の患者に、本剤を投与すると、鼻閉症状に対する本剤の効果が隠蔽されるおそれがあるので、臨床的観察を十分に行いながら投与すること。
定められた用法・用量を厳重に守るよう、患者に指示すること。
患者には専用噴霧器の使用説明書の内容に沿って、使用方法を指導すること。
光によりカプセルが退色することがあるが、内容物に影響はない。
アレルギー性鼻炎患者を対象とした臨床試験において、総症例523例中34例(6.5%)に副作用が報告された。
主な副作用は、鼻部不快感3例(0.6%)、咽頭不快感3例(0.6%)であった。また、511例中に認められた副作用としての臨床検査値の異常変動は、ALT(GPT)上昇6例(1.2%)等であった。(承認時)
アナフィラキシー
他のコルチコステロイド点鼻薬の使用後に、アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
| 1〜5%未満 | 1%未満 | |
| 鼻腔 | 鼻部不快感 | |
| 口腔並びに呼吸器 | 咽頭不快感 | |
| 肝臓 | ALT(GPT)上昇 | AST(GOT)上昇、総ビリルビン上昇、直接ビリルビン上昇 |
| 血液 | 白血球数増加、白血球数減少、好中球数減少 | |
| その他 | トリグリセリド上昇 |
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