白内障手術・眼内レンズ挿入術・全層角膜移植術における手術補助
白内障手術・眼内レンズ挿入術を連続して施行する場合には、通常0.2〜0.75mLを前房内へ注入する。また、眼内レンズのコーティングに約0.1mL使用する。ただし、白内障手術又は眼内レンズ挿入術のみを施行する場合には、以下のとおりとする。
白内障手術
通常0.1〜0.4mLを前房内へ注入する。
眼内レンズ挿入術
眼内レンズ挿入前に、通常0.1〜0.5mLを前房内へ注入する。また、眼内レンズのコーティングに約0.1mL使用する。
全層角膜移植術
移植眼の角膜片を除去後に、通常0.1〜0.6mLを前房内へ注入し、移植片角膜を本剤上に浮遊させて縫合を行う。また、提供眼の移植片角膜のコーティングに約0.1mL使用する。
注意深く、ゆっくりと注入すること。
過量に注入しないこと(術後の眼圧上昇の原因となる可能性がある)。
超音波乳化吸引術を行う前に吸引灌流を行い、水晶体と本剤との間に灌流液で満たした空間を作ること(空間が不十分なまま超音波乳化吸引を行うとチップの閉塞により、灌流不全となり角膜熱傷を起こすことがある)。
特に手術直後は、注意深く眼圧を観察すること。もし眼圧上昇があらわれた場合は適切な処置を行うこと。
手術後、できるだけ洗浄等により本剤を除去することが望ましい。
投与経路
本剤は眼科用剤として、用法・用量にしたがって投与し、血管内へは投与しないこと。
投与時
本剤は冷所に保存するので、投与に先立って室温に30分以上保つことが望ましい。
本剤の有効成分であるヒアルロン酸ナトリウムは、ベンザルコニウム塩化物等の第4級アンモニウム塩及びクロルヘキシジンにより沈殿を生じることがあるので十分注意すること。
本剤の開封後の使用は1回限りとし、残液は容器とともに廃棄すること。
ヒアルロン酸ナトリウム製剤の調査症例数17,653例中、副作用発現症例は443例(2.5%)であり、副作用発現件数は延べ469件であった。その主なものは、眼圧上昇377件(2.1%)、眼内レンズ表面の混濁39件(0.2%)、炎症反応12件(0.07%)、角膜浮腫12件(0.07%)等であった。(承認時までの調査及び市販後の使用成績調査の集計)
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
眼 | 眼圧上昇 | 炎症反応、 |
その他 | 眼内レンズ表面の混濁 |
ヒーロン0.4眼粘弾剤1% 4484.6円/筒
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