慢性消化管通過障害又は重篤な消化管潰瘍のある患者[ビスマスの吸収による副作用が起こるおそれがある。]
出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。]
下痢症
通常成人1日2gを2〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
精神神経系障害があらわれるおそれがあるので、長期連続投与を避け、やむを得ない場合には原則として1ヶ月に20日程度(1週間に5日以内)の投与にとどめること。
便秘の患者、結腸瘻造設術、回腸瘻造設術又は人工肛門造設術を受けた患者、消化管憩室のある患者[ビスマスが吸収され、重大な副作用が起こるおそれがある。]
使用目的
浣腸には使用しないこと。
本剤の服用によって便の色が黒くなることがある。[ビスマスが黒色の硫化ビスマスになるため]
精神神経系
ビスマス塩類(次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス)1日3〜20gの連続経口投与(1カ月〜数年間)により、間代性痙れん、昏迷、錯乱、運動障害等の精神神経系障害(初期症状:不安、不快感、記憶力減退、頭痛、無力感、注意力低下、振せん等)があらわれたとの報告がある。これらの報告によれば、症状は投与中止後数週間〜数カ月で回復している。
血液
亜硝酸中毒(メトヘモグロビン血症、血圧降下、皮膚の紅潮)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。また、便秘があらわれた場合には、亜硝酸中毒を起こすおそれがあるので、減量、休薬等適切な処置を行うこと。
| 5%以上又は頻度不明 | 0.1〜5%未満 | |
| 消化器 | 嘔気、食欲不振 | |
| 粘膜 注) | 歯齦縁、舌、口腔内等に青色又は青黒色の着色 |
注)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
次硝酸ビスマス「イワキ」 9円/g
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