エスロンB注 他

慎重投与

• 高カリウム血症を伴わない腎不全のある患者［酸塩基平衡の異常、電解質異常が起こることがある。］

• 心不全のある患者［体液量の過剰により心負荷となることがある。］

• 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者［体液量が過剰となることがある。］

適用上の注意

• 調製時

  カルシウムイオンと沈殿を生じるので、カルシウム塩を含む製剤と配合しないこと。

• 投与前

  • 投与に際しては、感染に対する配慮をすること（患者の皮膚や器具消毒）。

  • 寒冷期には体温程度に温めて使用すること。

  • 開封後直ちに使用し、残液は決して使用しないこと。

• 投与時

  本剤を投与する場合は患者の尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい。

取扱上の注意

• 内容液に混濁など異常が認められた場合は使用しないこと。

• 注射針はゴム栓の○印にまっすぐ刺すこと。

• 容器の目盛は目安として使用すること。

• 通気針は不要である。

• 連結管による混合投与の場合は、Y字型連結にして使用すること。

• ゴム栓部のカバーシールが万一はがれている場合は使用しないこと。

• 安定性試験

  最終包装製品を用いた長期保存試験（室温、3年）の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、エスロンB注は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。

副作用発現状況の概要

• 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用及び副作用用語