狭隅角や前房が浅いなどの眼圧上昇の素因のある患者[急性閉塞隅角緑内障の発作を起こすおそれがある]
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
開放隅角緑内障、高眼圧症
用時、添付溶剤に溶解し、通常1回1滴、1日1〜2回点眼する。
なお、通常は低濃度(0.04%)製剤を投与し、効果が不十分な場合は、高濃度(0.1%)製剤を投与する。
隅角の診断が未確定のまま本剤を投与しないこと。
シクロプロパン、ハロタン等で全身麻酔する前には、本剤の投与を中止すること。
本剤の投与により散瞳及び調節麻痺を起こすことがあるので、羞明、霧視等を訴える患者には症状が回復するまで自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。また、サングラスを着用する等太陽光や強い光を直接見ないよう指導すること。
高血圧症の患者[アドレナリンの血圧上昇作用により症状が増悪するおそれがある]
動脈硬化症の患者[アドレナリンの血圧上昇作用により症状が増悪するおそれがある]
冠不全又は心不全などの心臓疾患のある患者[アドレナリンのβ1作用により症状が増悪するおそれがある]
糖尿病の患者[アドレナリンの糖新生促進作用により症状が増悪するおそれがある]
甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺機能亢進症の患者では心悸亢進、頻脈等の交感神経刺激症状がみられることがあり、本剤の投与により症状が増悪するおそれがある]
投与経路
点眼用にのみ使用すること。
投与時
点眼に際しては患者は原則として仰臥位をとり、患眼を開瞼させ、結膜嚢内に点眼し、1〜5分間閉瞼し、涙嚢部を圧迫させた後開瞼する。
薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意するよう指導すること。
調製方法
本剤は溶解後1ヵ月以内に使用すること。
粉末が変色、又は溶解後、液が変色あるいは沈殿を生じたものを使用しないこと。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| チモロールマレイン酸塩 | 散瞳作用が助長されたとの報告がある。 | 機序は解明されていない。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| MAO阻害剤(治療中及び治療後3週間以内) | 急激な血圧上昇を起こすおそれがある。 | 本剤の代謝酵素を阻害することにより、カテコールアミン感受性が亢進すると考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 三環系及び四環系抗うつ剤マプロチリン塩酸塩クロミプラミン塩酸塩アモキサピン | 急激な血圧上昇を起こすおそれがある。 | 交感神経終末でのノルアドレナリン再取り込みを阻害し、受容体のアドレナリン濃度を上昇させる。 |
承認時迄の調査及び使用成績調査の総症例3,735例中、副作用が認められたのは384例(10.28%)であった。主な副作用は結膜充血174件(4.66%)、眼刺激感85件(2.28%)、眼痛80件(2.14%)、頭痛・頭重58件(1.55%)、霧視51件(1.37%)等であった。(再審査終了時)
(まれに:0.1%未満、ときに:0.1〜5%未満、副詞なし:5%以上又は頻度不明)
眼類天疱瘡
眼類天疱瘡(結膜充血、角膜上皮障害、乾性角結膜炎、結膜萎縮、睫毛内反、眼瞼眼球癒着等)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
全身症状があらわれた場合には投与を中止すること。
| 5%以上又は頻度不明 | 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
| 過敏症 | − | 眼瞼炎、接触皮膚炎 | − |
| 眼 | − | 結膜充血、眼痛、霧視、羞明、散瞳、そう痒感、結膜濾胞、角膜びらん | − |
| 眼 | − | − | 結膜色素沈着 |
| 循環器 | − | 心悸亢進 | − |
| その他 | 蒼白、発汗、振戦 | 頭痛 | 嘔気・嘔吐 |
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