急性閉塞隅角緑内障のある患者〔抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。〕
重症筋無力症のある患者〔筋弛緩作用により症状が悪化するおそれがある。〕
不眠症
通常、成人には1回ニメタゼパムとして3〜5mgを就寝前に経口投与する。
なお年令・症状により適宜増減する。
本剤の影響が翌朝以後に及び、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
心障害のある患者〔症状が悪化することがある。〕
肝障害、腎障害のある患者〔排泄が遅延するおそれがある。〕
脳に器質的障害のある患者〔作用が強くあらわれることがある。〕
高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
衰弱患者〔副作用があらわれやすい。〕
幼児、小児〔作用が強くあらわれることがある。〕
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意(禁忌、慎重投与、相互作用等)を必ず読むこと。
動物実験で精巣の萎縮が報告されている。
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
中枢神経抑制剤フェノチアジン誘導体バルビツール酸誘導体等 | 作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 | ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
アルコール(飲酒) | 作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 | ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 | 作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 | 機序不明 |
承認までの臨床試験における調査症例498例中137例(27.5%)、承認後の使用成績調査5076例中196例(3.9%)、計5574例中333例(5.97%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められている。その主な副作用は、ふらつき139件(2.5%)、倦怠感90件(1.6%)、眠気67件(1.2%)、脱力感54件(1.0%)、頭重37件(0.7%)等であった。
以下の副作用には頻度が算出できない副作用報告を含む。
依存性(頻度不明)
大量連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量を超えないよう慎重に投与すること。また、大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
刺激興奮、錯乱等(頻度不明)
統合失調症等の精神障害者に投与すると逆に刺激興奮、錯乱等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
一過性前向性健忘、もうろう状態
類薬(他の不眠症治療薬)において、一過性前向性健忘、また、もうろう状態があらわれることがあるので、本剤を投与する場合には少量から開始するなど、慎重に行うこと。なお、類薬において、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告がある。異常が認められた場合には投与を中止すること。
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
精神神経系 | ふらつき、眠気、頭痛、頭重感、めまい、不快感、いらいら感 | 振戦、耳鳴、構音障害 |
肝臓 | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ALP上昇 | |
消化器 | 食欲不振、悪心・嘔吐 | 胃部不快感、下痢、腹痛 |
循環器 | 動悸 | 胸部圧迫感 |
過敏症 ※ | 発疹、発赤 | |
骨格筋 | 倦怠感、脱力感 | 腰痛、肩こり |
その他 | 口渇 | 発汗、寝汗 |
※このような場合には投与を中止すること。
エリミン錠3mg 14.1円/錠
エリミン錠5mg 18.4円/錠
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