ビタミンC欠乏症の予防及び治療(壊血病、メルレル・バロー病)、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患・妊産婦・授乳婦・はげしい肉体労働時など)。
下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
毛細血管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。
(この項の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。)
ビタC注10%
通常成人はアスコルビン酸として、1日50〜2,000mgを1〜数回に分けて皮下、筋肉内又は静脈内注射する。
なお、年令・症状により適宜増減する。
投与経路
経口投与が困難な場合や緊急の場合、また、経口投与で効果が不十分と考えられる場合にだけ使用する。また、投与経路は静注を原則とする。なお、経口投与が可能で効果が十分と判断された場合には、速やかに経口投与にきりかえる。
注射速度
静脈内注射により血管痛があらわれることがあるので、注射の速度はできるだけ遅くすること。
注射部位
皮下・筋肉内注射により注射部位に疼痛があらわれることがある。
筋肉内注射(ビタC注10%のみ)
筋肉内注射にあたっては、組織・神経などへの影響を避けるため、下記の点に注意すること。
筋肉内注射はやむを得ない場合にのみ、必要最少限に行うこと。なお、繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど同一部位への反復注射は行わないこと。また、低出生体重児、新生児、乳児、小児には特に注意すること。
神経走行部位を避けるよう注意すること。
注射針を刺入した時、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
アンプルカット時
本品は一点カットアンプルを使用しているので、アンプルカット時にはヤスリを用いず、アンプル頭部のマークが真上にくるように持ち、反対側へ折ること。なお、カット時に異物混入を避けるため、カット部分をエタノール綿等で清拭し、カットすることが望ましい。
安定性試験
ビタC注10%
最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、2年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、ビタC注10%は通常の市場流通下において2年間安定であることが確認された。
ビタC注25%
最終包装製品を用いた長期保存試験(15℃、2年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、ビタC注25%は市場流通下(15℃以下)において2年間安定であることが確認された。
ビタC注10% 84円/管
ビタC注25% 84円/管
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。