全身麻酔
鎮痛
本剤は酸素と併用し、酸素の吸気中濃度は必ず20%以上に保つこと。使用目的・患者の状態に応じ、適宜酸素濃度を増加させること。
ビタミンB
12の不活性化により造血機能障害や神経障害を起こすことがあるので、患者の観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合にはビタミンB
12を投与するなど適切な処置を行うこと。
麻酔を行う際には原則としてあらかじめ絶食させておくこと。
麻酔を行う際には原則として麻酔前投薬を行うこと。
麻酔中は気道に注意して呼吸・循環に対する観察を怠らないこと。
麻酔の深度は手術、検査に必要な最低の深さにとどめること。
ビタミンB
12欠乏症の患者[本剤の副作用が強くあらわれるおそれがある。]
造血機能障害のある患者[本剤の副作用が強くあらわれるおそれがある。]
耳管閉塞、気胸、腸閉塞、気脳症等、体内に閉鎖腔のある患者[閉鎖腔内容量及び内圧が変化する。]
麻酔開始時
吸気中酸素濃度は30%を越えることが望ましい。
麻酔開始のときには、亜酸化窒素の肺内残気による希釈を防ぐために十分な脱窒素を行う。
麻酔終了時
麻酔終了と同時に空気呼吸を開始すると、酸素欠乏症に陥ることがあるので、5分以上の100%酸素を吸入させることが望ましい。
亜酸化窒素は反復摂取の体験により、依存性が生じることがあるので注意が必要である。
本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により、中耳内圧の上昇が起こり、鼓膜破裂に至ったとの報告がある。
亜酸化窒素の長期間(3ヶ月〜数年)の摂取下で、亜急性脊髄変性様の神経障害が観察されている。
仰臥位での開頭術において、本剤の体内閉鎖腔内圧上昇作用により術後に緊張性気脳症が発症したとの報告がある。
ヒトにおいては持続吸入開始4日目に顆粒球や血小板の減少等の骨髄機能障害が認められるが、吸入を中止すれば3〜4日で寛解がみられるとの報告がある。
総じてヒトにおける連続吸入は、48時間以内にとどめるのが望ましいとされている。
本剤のカフ内への拡散によりカフ内圧が高まり、カフの変形、破裂、その他のトラブルが生じることがあるので十分注意すること。
職業的に、数年にわたり本剤に曝露された女性で、自然流産率が高いことが報告されているので、本剤の使用に際しては換気等に十分注意すること。
亜酸化窒素が高濃度で存在し、かつ可燃物が存在する部位では、電気メス等の火気を使用しないこと。
本剤は液化ガスのため、容器は立てて使用すること。
容器には転倒、落下等による衝撃を与えないこと。
バルブその他、ガスの直接触れる所には、油脂、有機物等が付着しないよう注意すること。
使用するときはバルブをゆっくり全開にし、使用を停止するときや、容器が空になったときはバルブを全閉にすること。
万一、ガス漏れ又は安全弁よりガスが吹き出したときは、凍傷に注意しながら、容器を立てたまま風通しの良い安全な場所に移し、直ちに販売店に連絡すること。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
プロポフォール | 麻酔作用が増強されたり、収縮期血圧、拡張期血圧、平均動脈圧及び心拍出量が低下することがあるので、併用する場合には、プロポフォールの投与速度を減速するなど慎重に投与すること。 | 相互に作用(麻酔作用)を増強させる。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、頻度は不明である(再審査対象外)。
造血機能障害(顆粒球や血小板の減少等)
顆粒球や血小板の減少等、造血機能障害があらわれることがあるので、長期にわたって連用する場合には血液検査を行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
頻度不明 | |
消化器(覚醒時) | 嘔気・嘔吐 |
精神神経系 | 末梢神経障害 |
笑気ガス〈ショウワ〉 3.9円/g
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