2.1 腎臓結石症の患者[尿中尿酸排泄量の増大により症状を悪化させるおそれがある。]
2.2 高度の腎障害のある患者[9.2.1参照]
2.3 血液障害のある患者[血液障害が悪化するおそれがある。]
2.4 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.5 2歳未満の乳幼児[9.7.1参照]
○痛風
○ペニシリン・パラアミノサリチル酸の血中濃度維持
<痛風>
プロベネシドとして、通常、成人1日0.5〜2gを分割経口投与し、その後維持量として1日1〜2gを2〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<ペニシリン・パラアミノサリチル酸の血中濃度維持>
プロベネシドとして、通常、成人1日1〜2gを4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<効能共通>
8.1 溶血性貧血、再生不良性貧血があらわれることがあるので、定期的に血液学的検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.1参照]
8.2 肝壊死があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.3参照]
<痛風>
8.3 急性痛風発作がおさまるまで、本剤の投与を開始しないこと。
8.4 投与初期に尿酸の移動により痛風発作の一時的な増強をみることがある。
8.5 本剤投与中に痛風が増悪した場合には、コルヒチン、インドメタシン等を併用すること。
8.6 尿が酸性の場合、痛風患者に尿酸結石及びこれに由来する血尿、腎仙痛、肋骨脊椎痛等の症状を起こしやすいので、これを防止するため、水分の摂取による尿量の増加及び尿のアルカリ化をはかること。なお、この場合には、患者の酸・塩基平衡に注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 消化性潰瘍の既往歴のある患者
消化性潰瘍が再発するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 高度の腎障害のある患者
投与しないこと。尿中尿酸排泄量の増大により症状を悪化させるおそれがある。なお、本剤は慢性腎不全(特に糸球体濾過値30mL/分以下)の患者には無効とされている。[2.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
9.7.1 2歳未満の乳幼児
投与しないこと。[2.5参照]
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
13.1 症状
昏睡や中枢神経系が刺激され痙攣、呼吸不全を引き起こすことがある。
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| サリチル酸系薬剤アスピリン等 | 本剤の尿酸排泄作用に拮抗する。 | 機序は不明であるが、腎尿細管分泌部位での阻害、血漿アルブミンの結合部位の競合によると考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| インドメタシンナプロキセン | これら薬剤の半減期の延長、AUCの増加等の報告があるので、併用する場合には減量するなど注意すること。 | 本剤が併用薬の腎尿細管からの分泌、胆汁中への排泄を抑制するためと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ジドブジン | これら薬剤の半減期の延長、AUCの増加等の報告があるので、併用する場合には減量するなど注意すること。 | 本剤がジドブジンのグルクロン酸抱合を阻害し、また、抱合体の腎排泄を抑制するためと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 経口糖尿病用剤スルホニルウレア系スルホニルアミド系パントテン酸セファロスポリン系抗生物質ペニシリン系抗生物質アンピシリン水和物等アシクロビルバラシクロビル塩酸塩ザルシタビンガチフロキサシン水和物ジアフェニルスルホン | これら薬剤の半減期の延長、AUCの増加等の報告があるので、併用する場合には減量するなど注意すること。 | 本剤がこれら薬剤の腎尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させるためと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| メトトレキサート | メトトレキサートの中毒症状(口内炎、汎血球減少)があらわれたとの報告があるので、併用する場合には減量するなど注意すること。 | 本剤がこれら薬剤の腎尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させるためと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 経口抗凝血剤ワルファリンサルファ剤 | これら薬剤の作用を増強するおそれがある。 | 本剤がこれら薬剤の腎尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させるためと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ガンシクロビル | ガンシクロビルの半減期が延長し、AUCが増加するおそれがある。 | 本剤がこれら薬剤の腎尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させるためと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ノギテカン塩酸塩 | ノギテカン塩酸塩の腎クリアランスが低下するおそれがある。 | 動物実験において、ノギテカン塩酸塩の腎排泄に有機アニオントランスポーターが関与していることが示唆されているため。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 溶血性貧血、再生不良性貧血(いずれも頻度不明)[8.1参照]
11.1.2 アナフィラキシー(頻度不明)
11.1.3 肝壊死(頻度不明)[8.2参照]
11.1.4 ネフローゼ症候群(頻度不明)
注)発現頻度は再評価結果を含む。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
| 血液 | 貧血 | |
| 過敏症 | 皮膚炎 | 発熱、そう痒 |
| 消化器 | 食欲不振、胃部不快感 | 悪心・嘔吐 |
| その他 | 頭痛 | めまい、頻尿、歯肉痛、潮紅 |
注)発現頻度は再評価結果を含む。
ベネシッド錠250mg 18.7円/錠
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。
使いやすさ
投稿日: 2015/03/30 参考率: 100%(1人/1人)
麻酔科/60代/処方経験あり