2.1 褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者[血中にカテコラミンが過剰に分泌されているので、ドパミン産生物質を投与すると、一層の過剰反応が起こったり、期待した効果が得られないおそれがある。]
ドパミン塩酸塩注射液、ドブタミン塩酸塩注射液等の少量静脈内持続点滴療法(5μg/kg/min未満)からの離脱が困難な循環不全で、少量静脈内持続点滴療法から経口剤への早期離脱を必要とする場合
通常、成人にはドカルパミンとして1日量2250mg(本剤3g)を3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
8.1 治療に当たっては、経過を十分に観察し、病状に応じ、治療上必要最小限の使用にとどめること。なお、長期の使用経験は十分でないので、長期の維持療法には用いないことが望ましい。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 肥大型閉塞性心筋症(特発性肥厚性大動脈弁下狭窄)の患者
心収縮力増強作用により、左室流出障害を増強させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎児及び出生児の発育抑制が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で血清プロラクチンの低下及び本剤の乳汁移行性が認められている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。
開封後は湿気を避けて保存すること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| フェノチアジン系誘導体(クロルプロマジン)ブチロフェノン系誘導体(ハロペリドール、ドロペリドール等) | 本剤の腎動脈血流量増加等の作用が減弱することがある。併用する場合には、用量に注意する。 | フェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤のドパミン受容体遮断作用による。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| MAO阻害剤 | 本剤の作用(血圧上昇等)が増強かつ延長するおそれがある。異常が認められた場合には、本剤を減量するなど適切な処置を行う。 | 本剤の代謝が阻害される。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 心室頻拍(1%未満)等の不整脈
症状があらわれた場合には、抗不整脈剤を投与するなど適切な処置を行うこと。
11.1.2 肝機能障害(1%未満)、黄疸(0.1%未満)
AST、ALT、ALP、LDH、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
注)発現頻度は、製造販売後調査の結果を含む。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症 | 発疹 | ||
| 循環器 | 頻脈、心室性期外収縮、心房細動等の不整脈、動悸 | ||
| 精神神経系 | めまい | ||
| 消化器 | 悪心、嘔吐、食欲不振、胃不快感 | ||
| 血液 | 血小板減少 |
注)発現頻度は、製造販売後調査の結果を含む。
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