アレリックス3mg錠 他

利尿剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 ピレタニド
製造/販売 サンド
剤形/規格
  • アレリックス3mg錠
  • アレリックス6mg錠

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禁忌

  • 無尿の患者[本剤の効果が期待できない。]

  • 肝性昏睡の患者[低カリウム血症によるアルカローシスの増悪により肝性昏睡が悪化するおそれがある。]

  • 体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している患者[電解質失調を起こすおそれがある。]

  • 本剤の成分又はスルフォンアミド誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • 心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫

用法・容量

  • 通常成人にはピレタニドとして1日3〜6mgより投与を始め、効果不十分な場合は12mgまで漸増し、1日1〜2回に分割経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 本剤の利尿効果は急激にあらわれることがあるので、電解質失調、脱水に十分注意し、少量から投与を開始して、徐々に増量すること。

  • 連用する場合、電解質失調があらわれることがあるので定期的に検査を行うこと。

  • 類薬でテルフェナジンとの併用によりQT延長、心室性不整脈を起こしたとの報告があるので本剤投与中はテルフェナジンを併用しないこと。また、本剤とアステミゾールを併用すると、QT延長、心室性不整脈を起こすおそれがあるので本剤投与中はアステミゾールを併用しないこと。

  • 夜間の休息が必要な患者には、夜間の排尿を避けるため、昼間に投与することが望ましい。

慎重投与

  • 進行した肝硬変症のある患者[肝性昏睡を起こすおそれがある。]

  • 心疾患のある高齢者、重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある患者[急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。]

  • 重篤な腎障害のある患者[排泄遅延により血中濃度が上昇する。]

  • 肝疾患、肝障害のある患者[肝性昏睡を起こすおそれがある。]

  • 本人又は両親、兄弟に痛風、糖尿病のある患者[痛風発作を起こすおそれがある。糖尿病を悪化するおそれがある。]

  • 下痢、嘔吐のある患者[電解質失調を起こすおそれがある。]

  • 手術前の患者[1)昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させることがある。2)ツボクラリン等の麻痺作用を増強することがある。「3.相互作用」の項参照]

  • ジギタリス剤、糖質副腎皮質ホルモン剤、ACTH又はグリチルリチン製剤の投与を受けている患者[「3.相互作用」の項参照]

  • 減塩療法時の患者[低ナトリウム血症を起こすおそれがある。]

  • 乳児[乳児は電解質バランスがくずれやすい。]

過量投与

  • 徴候、症状

    電解質及び体液喪失により血圧低下、心電図異常、血栓症、急性腎不全、譫妄状態等を起こす可能性がある。

  • 処置

    胃洗浄、活性炭により本剤の吸収を制限する。患者の状態を観察しながら水分及び電解質の補充を行う。
    本剤は血液透析によって除去できない。

適用上の注意

  • 薬剤交付時

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、さらには穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
昇圧アミンノルアドレナリンアドレナリン 昇圧アミンの作用を減弱するおそれがあるので、手術前の患者に使用する場合には、本剤の一時休薬等の処置を行うこと。 併用により血管壁の反応性が低下するためと考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ツボクラリン及びその類似作用物質ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物 麻痺作用を増強することがあるので、手術前の患者に使用する場合には、本剤の一時休薬等の処置を行うこと。 利尿剤による血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用が増強されると考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
降圧剤ACE阻害剤β-遮断剤 降圧作用を増強するおそれがあるので、降圧剤の用量調節等に注意すること。 作用機序の異なる降圧剤との併用により降圧作用が増強される。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アミノグリコシド系抗生物質ゲンタマイシン硫酸塩アミカシン硫酸塩 第8脳神経障害(聴覚障害)を増強するおそれがある。 アミノグリコシド系抗生物質の内耳外有毛細胞内濃度が上昇し、最終的には外有毛細胞の壊死を引き起こし、永続的な難聴が起こる場合もある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アミノグリコシド系抗生物質ゲンタマイシン硫酸塩アミカシン硫酸塩セファロスポリン系抗生物質セファロチンナトリウムセファロリジン 腎毒性を増強するおそれがある。 近位尿細管でのNa再吸収の増加に伴い、抗生物質の再吸収も増加することにより、組織内濃度が上昇し腎毒性が増強する。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ジギタリス剤ジギトキシンジゴキシン ジギタリスの心臓に対する作用を増強するおそれがあるので、血清カリウム値及び血中ジギタリス濃度に注意すること。 利尿剤による血清カリウム値の低下により、多量のジギタリスが心筋Na+-K+ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
糖質副腎皮質ホルモン剤ヒドロコルチゾンACTHグリチルリチン製剤強力ネオミノファーゲンC甘草含有製剤 過剰のカリウム放出により、低カリウム血症が発現するおそれがある。 共にカリウム排泄作用を有する。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
糖尿病用剤スルホニルウレア剤インスリン 糖尿病用剤の作用を著しく減弱するおそれがある。 細胞内外のカリウム喪失がインスリン分泌の抑制、末梢でのインスリン感受性の低下をもたらす。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リチウム炭酸リチウム リチウム毒性を増強するおそれがあるので、血中リチウム濃度等に注意する。 リチウムの腎での再吸収を促進し、リチウムの血中濃度が上昇する。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
サリチル酸誘導体サリチル酸ナトリウムアスピリン サリチル酸誘導体毒性が発現するおそれがある。 腎の排泄部位において両剤の競合が起こり、サリチル酸誘導体の排泄が遅れサリチル酸中毒が起こる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
非ステロイド性消炎鎮痛剤インドメタシン 本剤の利尿作用を減弱するおそれがある。 非ステロイド性消炎鎮痛剤が腎でのプロスタグランジン合成を阻害し、水、塩類の体内貯留を引き起こし利尿剤の作用と拮抗する。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
尿酸排泄促進剤プロベネシド 尿酸排泄促進剤の尿酸排泄作用を減弱するおそれがある。 尿酸再吸収の間接的増大により、尿酸排泄促進剤の作用が抑制される。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
カルバマゼピン 症候性低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 ナトリウム排泄作用が増強され、低ナトリウム血症が起こる。

副作用

副作用発現状況の概要

  • 総症例4,533例中、87例(1.92%)に副作用(臨床検査異常値を含む)が認められ、主な副作用は高尿酸血症30件(0.66%)、低カリウム血症18件(0.40%)、BUN上昇9件(0.20%)、低ナトリウム血症5件(0.11%)、口渇5件(0.11%)であった。(再審査終了時)

その他の副作用

5%以上又は頻度不明 0.1〜5%未満 0.1%未満
血液 血小板減少注1)
代謝異常 注2) 低カルシウム血症 低カリウム血症、低ナトリウム血症、高尿酸血症 低クロール性アルカローシス、高血糖症
過敏症 注1) 発疹
消化器 口渇 食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛、下痢
肝臓 注1) AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇
腎臓 注3) BUN上昇 クレアチニン上昇
その他 筋痙攣 動悸、脱力・倦怠感
  • 注1)投与を中止すること。

  • 注2)減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。

  • 注3)投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

薬価

アレリックス3mg錠 12.2円/錠
アレリックス6mg錠 20.7円/錠

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