カルスロット

持続性Ca拮抗降圧剤

4.0(1件) 薬の評価を見る
リスト同薬効薬剤
一般名 マニジピン塩酸塩
製造/販売 武田テバ薬品 / 武田薬品工業
剤形/規格
  • カルスロット錠5
  • カルスロット錠10
  • カルスロット錠20

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禁忌

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]

効能・効果

  • 高血圧症

用法・容量

  • 通常、成人にはマニジピン塩酸塩として10〜20mgを1日1回朝食後に経口投与する。ただし、1日5mgから投与を開始し、必要に応じ漸次増量する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 8.1

     カルシウム拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。

  • 8.2

     降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

慎重投与

  • 9.3 肝機能障害患者

    • 9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者

      • 本剤の代謝及び排泄が遅延するおそれがある。

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物試験(ラット)で妊娠期間及び分娩時間が延長することが報告されている。[2.参照]

  • 9.6 授乳婦

    • 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。

  • 9.7 小児等

    • 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

  • 9.8 高齢者

    • 低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。[11.1.1参照]

適用上の注意

  • 14.1 薬剤交付時の注意

    • PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

その他の注意

  • 15.1 臨床使用に基づく情報

    • CAPD(持続的外来腹膜透析)施行中の患者の透析排液が白濁することがあり、透析排液中にトリグリセライド等脂質の増加が認められたとの報告がある。腹膜炎等との鑑別に留意すること。

取扱上の注意

  • 包装開封後は遮光して保存すること。

相互作用

相互作用序文

  • 本剤は、CYP3A3、CYP3A4、CYP3A5、CYP2C8、CYP2E1によって代謝される(

    in vitro

    )。

薬物代謝酵素用語

CYP3A3

薬物代謝酵素用語

CYP3A4

薬物代謝酵素用語

CYP3A5

薬物代謝酵素用語

CYP2C8

薬物代謝酵素用語

CYP2E1

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
他の降圧剤 相互に作用を増強するおそれがある。 相加的あるいは相乗的に作用を増強することが考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ジゴキシン 他のカルシウム拮抗剤(ニフェジピン等)がジゴキシンの血中濃度を上昇させることが報告されている。 ジゴキシンの排泄が阻害され、血中濃度が上昇することが考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
シメチジン 他のカルシウム拮抗剤(ニフェジピン等)の作用が増強することが報告されている。 シメチジンがカルシウム拮抗剤の肝での代謝を抑制すること、又は、シメチジンが胃酸分泌を抑制して消化管のpHを上昇させ、カルシウム拮抗剤の吸収を増加させることが考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
リファンピシン 本剤の作用が減弱することがある。 リファンピシンが肝薬物代謝酵素を誘導し、カルシウム拮抗剤の代謝を促進することが考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
グレープフルーツジュース 本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。 グレープフルーツ中の成分が、本剤の肝薬物代謝酵素であるCYP3A4を阻害することが考えられている。

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 11.1.1 過度の血圧低下による一過性の意識消失、脳梗塞等

    (いずれも頻度不明)[9.8参照]

  • 11.1.2 無顆粒球症、血小板減少

    (いずれも頻度不明)

  • 11.1.3 心室性期外収縮、上室性期外収縮

    (いずれも頻度不明)

  • 11.1.4 紅皮症

    (頻度不明)

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1〜5%未満 頻度不明
肝臓 AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTP、ビリルビンの上昇
腎臓 BUN、クレアチニンの上昇
血液 好酸球増多
過敏症 発疹、そう痒 光線過敏症
口腔 歯肉肥厚
循環器 顔のほてり、顔面潮紅、熱感、動悸、頻脈 結膜充血、胸部痛
精神神経系 めまい、立ちくらみ、頭痛、頭重感、しびれ感 不眠、眠気、パーキンソン様症状の増悪又は顕性化
消化器 悪心、嘔吐、胃部不快感、腹痛、腹部膨満感、便秘、口渇、味覚異常 食欲不振、胸やけ、下痢、口内炎
筋・骨格系 CKの上昇 筋肉痛、肩こり、筋痙攣
その他 全身倦怠感、脱力感、浮腫、頻尿、血清総コレステロール、尿酸、トリグリセライドの上昇、息切れ、血清カリウム低下 乳び腹水(腎不全患者に投与した場合)、女性化乳房、咳、発汗

薬価

カルスロット錠5 13円/錠
カルスロット錠10 16.5円/錠
カルスロット錠20 25.8円/錠

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