カイトリル注1mg 他

5-HT3受容体拮抗型制吐剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 グラニセトロン塩酸塩
製造/販売 太陽ファルマ
剤形/規格
  • カイトリル注1mg
  • カイトリル注3mg
  • カイトリル点滴静注...

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禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • ○抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与及び放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)

  • ○術後の消化器症状(悪心、嘔吐)

用法・容量

  • <抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)>

    • 成人

      • 通常、成人にはグラニセトロンとして40μg/kgを1日1回静注又は点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、症状が改善されない場合には、40μg/kgを1回追加投与できる。

    • 小児

      • 通常、小児にはグラニセトロンとして40μg/kgを1日1回点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、症状が改善されない場合には、40μg/kgを1回追加投与できる。

  • <放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)>

    • 通常、成人にはグラニセトロンとして1回40μg/kgを点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日2回投与までとする。

  • <術後の消化器症状(悪心、嘔吐)>

    • 通常、成人にはグラニセトロンとして1回1mgを静注又は点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日3mgまでとする。

注意事項

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 心臓、循環器系機能障害のある患者

      • <バッグ>(生理食塩液に関する注意)

        • 循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。

    • 9.1.2 消化管通過障害の症状のある患者

      • 本剤投与後観察を十分に行うこと。本剤の投与により消化管運動の低下があらわれることがある。

  • 9.2 腎機能障害患者

    • <バッグ>(生理食塩液に関する注意)

      • 水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。

  • 9.5 妊婦

    • 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠前及び妊娠初期投与(ラット、0.1〜6.0mg/kg皮下)、胎児の器官形成期投与(ラット、0.3〜9.0mg/kg静注、ウサギ、0.3〜3.0mg/kg静注)、周産期及び授乳期投与(ラット、0.1〜6.0mg/kg皮下)の各試験において、雌雄の生殖能、次世代児の発育・生殖能に影響はなく、催奇性もみられなかった。

  • 9.6 授乳婦

    • 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳中のラットに14C標識グラニセトロン塩酸塩3mg/kgを静脈内投与し、乳児に哺乳させた際の乳児の胃(乳汁を含む内容物)中の放射能を測定したところ、投与量の0.5%以下であった。

  • 9.7 小児等

    • <抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)>

      • 9.7.1 低出生体重児、新生児、乳児を対象とした臨床試験は実施していない。

    • <放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)、術後の消化器症状(悪心、嘔吐)>

      • 9.7.2 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

  • 9.8 高齢者

    • 副作用の発現に注意し、慎重に投与すること。

適用上の注意

  • 14.1 薬剤調製時の注意

    • <バッグ>

      • 14.1.1 次の場合には使用しないこと。

        • ・外袋が破損しているときや内側に液滴が認められるとき。

        • ・内容液が着色又は混濁しているとき。

      • 14.1.2 残液は使用しないこと。

      • 14.1.3 容器の液目盛りはおよその目安として使用すること。

  • 14.2 薬剤投与時の注意

    • <アンプル>

      • 本剤を静注する場合は、緩徐に投与すること。

    • <バッグ>

      • 患者の体重による適正な用量を遵守すること。

その他の注意

  • 15.2 非臨床試験に基づく情報

    • 15.2.1 がん原性

      • マウス及びラットに1、5、50mg/kgを2年間経口投与し対照群と比較した。マウスでは50mg/kg群の雄で肝細胞がん、50mg/kg群の雌で肝細胞腺腫の増加がみられた。また、ラットでは5mg/kg以上群の雄及び50mg/kg群の雌で肝細胞腫瘍の増加がみられた。しかし、1mg/kg群(臨床用量の25倍に相当する)では、マウス及びラットとも肝細胞腫瘍の増加は認められなかった。

取扱上の注意

  • <バッグ>

    • 製品の品質を保持するため、本品を包んでいる外袋は使用時まで開封しないこと。
      また、開封後は速やかに使用すること。

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
セロトニン作用薬選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)MAO阻害剤 等 セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス等)があらわれるおそれがある。 セロトニン作用が増強するおそれがある。

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

    • ショック、アナフィラキシー(そう痒感、発赤、胸部苦悶感、呼吸困難、血圧低下等)があらわれるとの報告がある。

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1〜2%未満 頻度不明
過敏症 発疹 発赤
精神神経系 不眠 めまい、頭痛
循環器 頻脈
消化器 便秘、胃もたれ感 下痢、腹痛
肝臓 AST(GOT)、ALT(GPT)上昇等の肝機能検査値異常
その他 発熱、全身倦怠感 顔面潮紅

薬価

カイトリル注1mg 575円/管
カイトリル注3mg 1289円/管
カイトリル点滴静注バッグ3mg/100mL 1405円/袋

評価サマリー

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