便秘症
便秘症には、硫酸マグネシウム水和物として1回5〜15gを多量の水とともに経口投与する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 高マグネシウム血症の患者
中枢神経系の抑制と骨格筋弛緩を起こすおそれがある。
9.1.2 心疾患のある患者
心機能を抑制するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 腎障害のある患者
中枢神経系の抑制、呼吸麻痺を起こすおそれがある。
9.5 妊婦
9.5.1 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。マグネシウムイオンは容易に胎盤を通過するため、まれに新生児に高マグネシウム血症を起こすことがある。
9.7 小児等
9.7.1 腸内寄生虫疾患のある小児
腸管粘膜に異常がある場合に異常吸収を起こすおそれがある。
9.8 高齢者
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 配合変化
本剤の水溶液とサルファ剤、アルカリ炭酸塩・炭酸水素塩、酒石酸塩、可溶性リン酸塩、ヒ酸塩、臭化カリウム、臭化アンモニウム等を含む製剤と混合した場合、沈殿を生じることがあるので混合を避けること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ニューキノロン系抗菌剤シプロフロキサシンノルフロキサシントスフロキサシンテトラサイクリン系抗生物質ミノサイクリンドキシサイクリンテトラサイクリン 等エチドロン酸二ナトリウム | これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をできるだけあけるなど注意すること。 | マグネシウムがこれらの薬剤と難溶性のキレートを形成し、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ペニシラミン | これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をできるだけあけるなど注意すること。 | 同時投与した場合、吸収率が低下するとの報告がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| セフジニル | これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をできるだけあけるなど注意すること。 | 機序不明 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| リトドリン塩酸塩 | CK(CPK)上昇があらわれることがある | 機序不明 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| リトドリン塩酸塩(注射剤)[8.、9.5.2参照] | 出生した早産児の高カリウム血症のリスクが高いことが報告されている。 | 機序不明 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 マグネシウム中毒(頻度不明)
多量投与により、まれに中毒を起こし、熱感、血圧降下、中枢神経抑制、呼吸麻痺等の症状があらわれることがある。解毒にはカルシウム剤を静注する。
硫酸マグネシウム「東海」 0.77円/g
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