カルタン

高リン血症治療剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 沈降炭酸カルシウム
製造/販売 マイラン製薬 / ヴィアトリス製薬
剤形/規格
  • カルタン細粒83%

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禁忌

  • 2.1

     甲状腺機能低下症の患者[カルシウムの利用が亢進し、症状を増悪するおそれがある。]

  • 2.2

     炭酸カルシウムに対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • 下記患者における高リン血症の改善

    • 保存期及び透析中の慢性腎不全患者

用法・容量

  • 通常、成人には、沈降炭酸カルシウムとして1日3.0gを3回に分割して、食直後、経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 8.1

     血中カルシウム濃度の上昇を来すことがあるので、本剤の投与にあたっては、定期的に血中リン及びカルシウム濃度を測定しながら慎重に投与すること。[9.1.4、11.2参照]

  • 8.2

     血中マグネシウム濃度が上昇するおそれがあるので、本剤の投与が長期にわたる場合には、患者の状態を観察しながら必要に応じ、血中マグネシウム濃度を測定すること。

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 薬物過敏症の既往歴のある患者
    • 9.1.2 心機能障害、肺機能障害のある患者

      • 血中カルシウム濃度の上昇により、心・肺機能をさらに抑制し、症状を増悪させることがある。

    • 9.1.3 便秘のある患者

      • カルシウム及びリンの排泄が阻害され血中リン、カルシウム濃度が上昇するおそれがある。

    • 9.1.4 高カルシウム血症(血中カルシウム濃度として11mg/dL以上)の患者

      • 血中カルシウム濃度がさらに上昇し、副作用があらわれやすくなる。[8.1、11.2参照]

    • 9.1.5 無酸症の患者

      • 本剤中の沈降炭酸カルシウムの溶解性が低下し、リンとの結合能が低下するため、効果が期待できない場合がある。

  • 9.8 高齢者

    • 減量するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質テトラサイクリン塩酸塩ミノサイクリン塩酸塩等ニューキノロン系抗菌剤ノルフロキサシンオフロキサシンレボフロキサシン等 本剤のキレート作用により、相互に吸収が低下し、効果が減弱することがある。併用する場合には本剤服用後2時間以上間隔をあけるなど注意すること。 これらの薬剤は、カルシウムと難溶性の塩を生成し、抗生物質の腸管吸収を妨げる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムポリスチレンスルホン酸カルシウム これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与すること。 本剤は、無機質の微細な粉末を錠剤、細粒としたもので、種々の物質と結合する性質があり、また、二価の金属イオンとしてのキレート作用もある。同時に服用した他の併用薬剤の吸収を阻害することがある。さらに、本剤は、アルカリ性であるため、消化管内のpHを上昇させ、あるいは体内に吸収後に体液のpHを上昇させることが考えられる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
キニジン硫酸塩水和物 これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与すること。 本剤は、アルカリ性であるため、消化管内のpHを上昇させ、あるいは体内に吸収後に体液のpHを上昇させることが考えられる。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
大量の牛乳 milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれることがある。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 機序は不明である。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
活性型ビタミンD剤アルファカルシドールカルシトリオール等 高カルシウム血症があらわれやすくなるので、異常が認められた場合には、これらの薬剤又は本剤を減量あるいは投与を中止すること。 活性型ビタミンD製剤はカルシウムの吸収を促進する。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ロキサデュスタット ロキサデュスタットと併用した場合、ロキサデュスタットの作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上あけて本剤を服用すること。 ロキサデュスタットを酢酸カルシウムと同時投与したところ、ロキサデュスタットのAUCinfが低下した。

副作用

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1〜5%未満 頻度不明
代謝異常 アルカローシス等の電解質失調、高カルシウム血症(血中カルシウム濃度として11mg/dL以上)注)
長期・大量投与 腎結石、尿路結石
消化器 便秘 下痢、悪心、胃酸の反動性分泌等
過敏症 そう痒感
肝臓 Al-P、γ-GTP、LDH、トリグリセライド、ASTの上昇
  • 注)異常が認められた場合には、カルシウム濃度の低い透析液への変更あるいは本剤の減量又は休薬等適切な処置を行うこと。[8.1、9.1.4参照]

薬価

カルタン細粒83% 7.5円/g

評価サマリー

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