2.1 頭蓋内出血発作後、止血が完成していないと考えられる患者[本剤は血小板凝集抑制作用を有する。]
2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
狭心症
<ロコルナール錠50mg>
通常、成人には1回2錠、1日3回経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
9.3 肝機能障害患者
副作用が発現しやすくなる。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(マウス)で、高用量において胎児の発育遅延が認められている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、乳汁中への移行が認められている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
13.1 症状
本剤の大量服用(トラピジルとして15g)で、重症ショック(昏睡状態、頻回の嘔吐、全身痙攣、血圧低下、呼吸困難、四肢冷感等)があらわれたとの報告がある
13.2 処置
直ちに胃腸洗浄、強制利尿等の医薬品中毒に対する一般処置を行った後、吸着型血液浄化法(DHP)と血液透析を併用して行ったところ、臨床所見の急速な改善が認められたとの報告がある。また、本剤では、循環虚脱に対する処置が重要と考えられている
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
15.1 臨床使用に基づく情報
膠原病及び類似の疾患の患者に本剤を投与したところ、副作用の発現頻度が高かったので、これらの患者には投与しないことが望ましいとの報告がある。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
11.1.2 肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)
AST・ALT・γ-GTP上昇等の肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 1%以上 | 1%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症 | 発疹・発赤、そう痒感等 | ||
| 肝臓 | AST・ALTの上昇、総ビリルビンの上昇等 | ||
| 消化器 | 嘔気、食欲不振 | 胃重感、胃部不快感、便秘 | 胃部膨満感、嘔吐、腹痛、下痢、口渇、口内炎等 |
| 精神神経系 | 頭痛、めまい、頭部不快感 | 眠気、しびれ感、不眠、筋肉・関節痛等 | |
| 循環器 | 胸部圧迫感、心悸亢進、頻脈、徐脈、血圧低下、胸部不快感、不整脈等 | ||
| 血液 | 白血球減少、赤血球減少、血小板減少、好酸球増多、出血傾向等 | ||
| その他 | 味覚異常、顔面潮紅、発熱、悪寒・戦慄、倦怠感、気分不良、発汗、女性化乳房、呼吸困難、リンパ節腫脹、疼痛、浮腫 |
ロコルナール錠50mg 8円/錠
ロコルナール錠100mg 8.7円/錠
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