アポプロン注0.3mg 他

高血圧症治療剤

3.0(1件) 薬の評価を見る
リスト同薬効薬剤
一般名 レセルピン
製造/販売 第一三共
剤形/規格
  • アポプロン注0.3mg
  • アポプロン注0.5mg
  • アポプロン注1mg

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警告

  • 重篤なうつ状態があらわれることがある。使用上の注意に特に留意すること。

禁忌

  • うつ病・うつ状態及びその既往歴のある患者(特に自殺傾向のあるもの)[重篤なうつ状態を発現することがあり、自殺に至ったとの報告がある。]

  • 消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎のある患者[胃酸分泌が亢進し、症状が悪化するおそれがある。]

  • 本剤の成分又はラウオルフィア・アルカロイドに対し過敏症の既往歴のある患者

  • 電気ショック療法を受けている患者[重篤な反応を起こすことがある(「相互作用」の項参照)。]

効能・効果

  • 高血圧性緊急症(子癇、高血圧性脳症、脳出血発作等)

  • フェノチアジン系薬物の使用困難な統合失調症

用法・容量

  • 降圧の目的には、レセルピンとして、通常成人1回0.1〜0.5mgを1日1〜2回皮下又は筋肉内注射する。重症又は速効を期待する場合は1回0.5〜2.5mgを注射する。

  • 鎮静の目的には、レセルピンとして、通常成人1回0.3〜2.5mgを1日1〜2回皮下又は筋肉内注射する。

  • なお、年齢、症状により適宜増減する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 本剤を降圧薬として用いる場合には原則として高血圧性緊急症及び経口投与が不可能な場合に使用し、長期降圧療法としては使用しないこと。また、なるべく早く経口投与にきりかえること。
    なお、投与後、傾眠状態をまねき、意識障害の診断に支障をきたすことがあるので注意すること。

  • 大量投与した場合急激な血圧下降を起こすことがあるので、血圧を頻回に測定するなど慎重に投与すること。

  • 眠気、脱力感等を催すことがあるので、本剤投与中の患者(特に投与初期)には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないように注意すること。

慎重投与

  • 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

  • 消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎の既往歴のある患者[症状が再発するおそれがある。]

  • てんかん等の痙攣性疾患及びその既往歴のある患者[痙攣閾値を低下させるおそれがある。]

  • 腎不全のある患者[血圧低下に対する順応性が不良になる。]

  • 気管支喘息又はアレルギー性疾患の既往歴のある患者[過敏症を増強させることがある。]

適用上の注意

  • 皮下・筋肉内注射時

    皮下・筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため下記の点に注意すること。

    • 注射部位については、神経走行部位を避けて慎重に投与すること。

    • くりかえし注射する場合には、左右交互に注射するなど、同一部位を避けること。

    • 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き部位をかえて注射すること。

  • 開封時

    アンプルカット時の異物混入を避けるため、エタノール消毒綿等で清拭しカットすること。

その他の注意

  • レセルピン等のラウオルフィア・アルカロイド系薬剤の使用と乳がん発生との因果関係はまだ確立されたものではないが、乳がんの女性を調査したところ、レセルピン等のラウオルフィア・アルカロイド系薬剤の使用率が対照群と比較して有意に高いとの疫学調査の結果が報告されている。

  • ラットに長期間経口投与(0.25mg/kg/日以上、103週間)したところ、雄に副腎髄質の褐色細胞腫の発生増加が認められたとの報告がある。

取扱上の注意

  • 本品は、「ワンポイントカットアンプル」を使用しているので、アンプル枝部のマークを上にして、反対方向に折りとること。

相互作用

併用禁忌

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
電気ショック療法 重篤な反応(錯乱、嗜眠、重症の低血圧等)があらわれるおそれがある。電気ショック療法を行う前には適切な休薬期間をおく。 本剤により痙攣閾値を低下させると考えられている。

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ジギタリス製剤、 キニジン 不整脈、徐脈があらわれるおそれがある。 本剤の交感神経終末におけるカテコールアミン遊離作用が関与すると考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
交感神経遮断薬 グアネチジン、ベタニジン等 徐脈、起立性低血圧、うつ状態があらわれるおそれがある。 相互にカテコールアミン枯渇作用を増強すると考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ドパミン作動薬 レボドパ、ドロキシドパ等 ドパミン作動薬の効果を減弱させることがある。 本剤は脳内ドパミンを減少させ、ドパミン作動薬の抗パーキンソン病作用に拮抗すると考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
抗コリン性抗パーキンソン病薬 トリヘキシフェニジル等 抗コリン性抗パーキンソン病薬の作用を増強することがある。 相互に中枢神経抑制作用を増強すると考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
β遮断薬 本剤及びβ遮断薬の副作用が増強され、徐脈、過度の鎮静等があらわれるおそれがある。 本剤はカテコールアミン枯渇作用を有するため、β遮断薬と併用した場合、過度の交感神経遮断作用が起こる可能性が考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
抗うつ薬 抗うつ薬の抗うつ効果及び本剤の降圧効果が減弱するおそれがある。また、過度の中枢神経興奮があらわれるおそれがある。 抗うつ薬は主にカテコールアミン、セロトニンの再取り込み阻害により、シナプス間隙のアミン濃度を上昇させると考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
モノアミン酸化酵素阻害薬 モノアミン酸化酵素阻害薬を投与中の患者に本剤を追加投与することにより、興奮、血圧上昇があらわれるおそれがある。 モノアミン酸化酵素阻害薬によりカテコールアミンの蓄積量が増え、この状態で本剤を投与するとカテコールアミンの遊離が増大し、反応性が高まると考えられている。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
全身麻酔薬 バルビツール酸誘導体等 低血圧、徐脈があらわれるおそれがある。 相互に中枢神経・末梢神経抑制作用を増強し、心・血管系に影響すると考えられている。

副作用

副作用発現状況の概要

  • (再審査対象外)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • (頻度不明注1)

  • うつ状態

    うつ状態があらわれることがあり、自殺に至るような重篤な場合があるので、患者の状態に十分注意し、悲観気分、早朝覚醒、食欲不振、陰萎又は抑制(思考、行動)等の抑うつ症状があらわれた場合には投与を中止すること。なお、この抑うつ症状は投与中止後も数か月間続くことがある。

  • 注1)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。

その他の副作用

  • 下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上又は頻度不明 注1) 0.1〜5%未満 0.1%未満
精神神経系 悪夢注2)、眠気、性欲減退、神経過敏、めまい、頭痛等 全身振戦 錐体外路症状注2)
過敏症 発疹等
循環器 徐脈 浮腫
消化器 胃潰瘍、口渇、下痢、食欲不振、悪心・嘔吐、軟便
その他 鼻閉、倦怠感 呼吸困難、体重増加
  • 注1)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。

  • 注2)大量又は長期投与によりあらわれることがある。

薬価

アポプロン注0.3mg 97円/管
アポプロン注0.5mg 97円/管
アポプロン注1mg 98円/管

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