5-HT3受容体拮抗型制吐剤
| 一般名 |
グラニセトロン塩酸塩
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|---|---|
| 製造/販売 | 日医工岐阜工場 / 武田薬品工業 |
| 剤形/規格 |
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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与及び放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)
成人
通常、成人にはグラニセトロンとして40μg/kgを1日1回静注又は点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、症状が改善されない場合には、40μg/kgを1回追加投与できる。
小児
通常、小児にはグラニセトロンとして40μg/kgを1日1回点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、症状が改善されない場合には、40μg/kgを1回追加投与できる。
放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)
通常、成人にはグラニセトロンとして1回40μg/kgを点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日2回投与までとする。
本剤の投与により消化管運動の低下があらわれることがあるので、消化管通過障害の症状のある患者は、本剤投与後観察を十分に行うこと。
調製時
フロセミド注の原液及びジアゼパム注との配合は沈殿が生じる場合があるので、避けること。
アンプルカット時
アンプルカット部分をエタノール綿等で清拭してから、ヤスリを用いないで、アンプル頭部のマークの反対方向に折ること。
がん原性
マウス及びラットに1、5、50mg/kgを2年間経口投与し対照群と比較した。マウスでは50mg/kg群の雄で肝細胞がん、50mg/kg群の雌で肝細胞腺腫の増加がみられた。また、ラットでは5mg/kg以上群の雄及び50mg/kg群の雌で肝細胞腫瘍の増加がみられた。しかし、1mg/kg群(臨床用量の25倍に相当する)では、マウス及びラットとも肝細胞腫瘍の増加は認められなかった。
安定性試験結果の概要
加速試験(40℃、相対湿度75%、6ヵ月)の結果、グラニセトロン静注液1mg「NIG」及びグラニセトロン静注液3mg「NIG」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| セロトニン作用薬選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)MAO阻害剤等 | セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス等)があらわれるおそれがある。 | セロトニン作用が増強するおそれがある。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー
ショック、アナフィラキシー(そう痒感、発赤、胸部苦悶感、呼吸困難、血圧低下等)があらわれるとの報告があるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
以下のような副作用があらわれた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 過敏症 | 発疹、発赤 |
| 精神神経系 | 頭痛、めまい、不眠 |
| 循環器 | 頻脈 |
| 消化器 | 便秘、下痢、腹痛、胃もたれ感 |
| 肝臓 | AST(GOT)、ALT(GPT)上昇等の肝機能検査値異常 |
| その他 | 発熱、全身倦怠感、顔面潮紅 |
グラニセトロン静注液1mg「NIG」
グラニセトロン静注液3mg「NIG」
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