キシリトール加維持液
一般名 |
キシリトール リン酸二水素カリウム 塩化カリウム 塩化ナトリウム 塩化マグネシウム 酢酸ナトリウム水和物
|
---|---|
製造/販売 | 扶桑薬品工業 |
剤形/規格 |
|
高カリウム血症、乏尿、アジソン病、重症熱傷、高窒素血症のある患者[本剤はカリウムを含有するので血清カリウム値を上昇させることがある。]
高リン血症、低カルシウム血症、副甲状腺機能低下症のある患者[本剤はリンを含有するので血清リン値を上昇させることがある。]
高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症のある患者[本剤はマグネシウムを含有するので血清マグネシウム値を上昇させることがある。]
本剤はカリウムを含む低浸透圧電解質・糖液であり、術後、糖尿病患者の術前・術後で、非経口的に水分・電解質補給を必要とする場合の基礎液として用いる。
また、低カリウム血症を伴う高張性脱水症などに用いる。
外科的には、術後、糖尿病患者の術前・術後。
内科的には、術後及び糖尿病患者の高熱、発汗、昏睡。
通常成人は、1回500mLを1日1〜2回静脈内に徐々に点滴注入する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
ただし、キシリトールとして1日量100gまでとする。
注入速度は、キシリトールとして0.3g/kg/hr以下とすること。
高カリウム血症を伴わない腎不全のある患者[酸塩基平衡の異常、電解質異常が起こることがある。]
心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
肝障害、腎障害のある患者[本剤はキシリトールを含有するので症状を悪化させるおそれがある。]
調製時
カルシウムイオンと沈殿を生じるので、カルシウム塩を含む製剤と配合しないこと。
投与前
投与に際しては、感染に対する配慮をすること(患者の皮膚や器具消毒)。
寒冷期には体温程度に温めて使用すること。
開封後直ちに使用し、残液は決して使用しないこと。
投与時
本剤を投与する場合は患者の尿量が1日500mL又は1時間あたり20mL以上あることが望ましい。
ゆっくり静脈内に投与すること。
キシリトールの大量を急速に静注した場合、諸臓器、特に腎、脳にシュウ酸カルシウムの沈着が認められたとの報告がある。
内容液に混濁など異常が認められた場合は使用しないこと。
注射針はゴム栓の○印にまっすぐ刺すこと。
容器の目盛は目安として使用すること。
通気針は不要である。
連結管による混合投与の場合は、Y字型連結にして使用すること。
ゴム栓部のカバーシールが万一はがれている場合は使用しないこと。
安定性試験
最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6ヶ月)の結果、クリニザルツ輸液は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
(頻度不明)
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
大量・急速投与
大量を急速に静注した場合、脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫、水中毒、高カリウム血症、また、まれに肝障害、腎障害等があらわれることがある。
クリニザルツ輸液 273円/瓶
クリニザルツ輸液 273円/袋
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。