14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1
本剤は、エポプロステノール静注用「ヤンセン」の溶解のみに使用すること。エポプロステノール静注用「ヤンセン」の調製には必ず本溶解用液を用い、下表を参考に調製する。
| 調製する注射液の濃度 (ng/mL) |
凍結乾燥品 (エポプロステノール0.5mg) バイアル数(本) |
凍結乾燥品 (エポプロステノール1.5mg) バイアル数(本) |
専用溶解用液 (生理食塩液(50mL)) ボトル数(本) |
| 5,000 | 1 | 2 | |
| 10,000 | 1 | 1 | |
| 2 | 2 | ||
| 15,000 | 1 | 2 | |
| 20,000 | 1 | 1 | 2 |
| 30,000 | 1 | 1 | |
| 2 | 2 | ||
| 40,000 | 2 | 2 | 2 |
| 50,000 | 1 | 3 | 2 |
| エポプロステノール静注用「ヤンセン」(0.5mg/1.5mg) バイアル数(本) |
専用溶解用液(生理食塩液(50mL)) ボトル数(本) |
調製方法 |
| 1 | 1 | 専用溶解用液(生理食塩液(50mL))1本より4mLを注射筒を用いて正確に取り、本剤バイアル内に注入し、溶解した液の全量を再び専用溶解用液(生理食塩液)1本に戻す。 |
| 1 | 2 | 専用溶解用液(生理食塩液(50mL))2本より2mLずつ注射筒を用いて合計4mLを正確に取り、本剤バイアル内に注入する。溶解した液を全て注射筒内にとり、正確に2mLずつ専用溶解用液(生理食塩液)2本に戻す。 |
| 2 | 2 | 専用溶解用液(生理食塩液(50mL))2本より2mLずつ注射筒を用いて合計4mLを正確に取り、本剤バイアル内に2mLずつ注入する。溶解した液を全て注射筒内にとり、正確に2mLずつ専用溶解用液(生理食塩液)2本に戻す。 |
| 3 | 2 | 専用溶解用液(生理食塩液(50mL))2本より1.5mLずつ注射筒を用いて合計3mLを正確に取り、本剤バイアル内に1mLずつ注入する。溶解した液を全て注射筒内にとり、正確に1.5mLずつ専用溶解用液(生理食塩液)2本に戻す。 |
| 4 | 2 | 専用溶解用液(生理食塩液(50mL))2本より2mLずつ注射筒を用いて合計4mLを正確に取り、本剤バイアル内に1mLずつ注入する。溶解した液を全て注射筒内にとり、正確に2mLずつ専用溶解用液(生理食塩液)2本に戻す。 |
3,000ng/mLの調製方法
専用溶解用液(生理食塩液(50mL))1本より5mLを注射筒を用いて正確に取り、本剤0.5mgバイアル内に注入し、溶解した液1.5mLを正確に注射筒内にとる。新たな専用溶解用液(生理食塩液)1本より1.5mLを除き、これに先に注射筒内にとった液全量を注入する。
14.1.2 無色澄明に溶解しなかったものは、使用しないこと。
14.1.3 本剤は保存剤を含まないため、残液は廃棄すること。
14.1.4 調製後は溶液中の有効成分が徐々に分解するため、調製後すぐに投与開始しない場合は溶液を冷蔵保存すること。
14.1.5 調製後、冷蔵保存する場合は8日間(192時間)を超えないこと。
14.1.6 本剤及び調製後溶液を凍結させないこと。凍結した場合には、溶解後も使用しないこと。
14.1.7 調製後溶液は投与開始前の冷蔵保存の有無に関わらず、室温では24時間以内に投与を終了すること。また、投与中は高温をさけることが望ましい
14.1.8 エポプロステノール静注用「ヤンセン」は3,000ng/mL未満の希釈を避け、やむを得ず、希釈する際には、調製後4〜8時間以内に投与を終了すること
14.1.9 一旦投与を開始した溶液の残液は使用しないこと。
20.1 内容液の漏出又は混濁などが認められた場合は使用しないこと。
20.2 オーバーシール(ゴム栓部の汚染防止のためのシール)が万一はがれているときは使用しないこと。
20.3 ゴム栓への針刺は、ゴム栓面に垂直に、ゆっくりと行うこと。斜めに刺すと、ゴム片(コア)が薬液中に混入したり、ポート部を傷つけて液漏れを起こすおそれがある。
20.4 容器の目盛はおよその目安として使用すること。
エポプロステノール静注用「ヤンセン」専用溶解用液(生理食塩液) 143円/瓶
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