高カリウム血症改善剤
| 一般名 |
ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物
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|---|---|
| 製造/販売 | アストラゼネカ |
| 剤形/規格 |
|
高カリウム血症
通常、成人には、開始用量として1回10gを水で懸濁して1日3回、2日間経口投与する。なお、血清カリウム値や患者の状態に応じて、最長3日間まで経口投与できる。以後は、1回5gを水で懸濁して1日1回経口投与する。なお、血清カリウム値や患者の状態に応じて適宜増減するが、最高用量は1日1回15gまでとする。
血液透析施行中の場合には、通常、1回5gを水で懸濁して非透析日に1日1回経口投与する。なお、最大透析間隔後の透析前の血清カリウム値や患者の状態に応じて適宜増減するが、最高用量は1日1回15gまでとする。
8.1 低カリウム血症により不整脈等が生じるおそれがあるので、本剤投与中は、定期的に血清カリウム値を測定すること。また、血清カリウム値に影響を及ぼす薬剤(レニン−アンジオテンシン系阻害剤、抗アルドステロン剤、利尿薬等)の用量に変更が生じた場合、血清カリウム値の変動に注意すること。[7.2、7.4、11.1.1参照]
8.2 過量投与を防ぐため、服用を忘れた場合は、次の服用予定時間に通常どおり1回分の用量を服用するよう患者に指導すること。[11.1.1、13.1参照]
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
13.1 症状
低カリウム血症により不整脈等が生じるおそれがある。[8.2、11.1.1参照]
13.2 処置
血清カリウム値に応じて、カリウム補充の必要性を検討すること。
14.1 薬剤交付時の注意
以下の点について患者に指導すること。
14.1.1 分包内の全ての薬剤を容器に空け、約45mLの水に懸濁すること。
14.1.2 本剤は溶解しないため、十分に懸濁し、沈殿する前に服用すること。沈殿した場合は、再び懸濁して服用すること。服用後に容器に本剤が残っていないことを確認すること。
14.1.3 懸濁後の薬剤は保管せず、廃棄すること。
本剤は水素イオンを吸着して一時的に胃内pHを上昇させる可能性がある。[16.7.1参照]
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 抗HIV薬アタザナビル硫酸塩ネルフィナビルメシル酸塩リルピビリン塩酸塩 等アゾール系抗真菌剤イトラコナゾールフルコナゾールボリコナゾール 等チロシンキナーゼ阻害剤エルロチニブ塩酸塩ダサチニブ水和物ニロチニブ塩酸塩水和物 等 | これらの薬剤の作用を減弱する可能性がある。本剤との同時投与は避けること。これらの薬剤の投与が必要な場合には、本剤投与の少なくとも2時間前又は2時間後に投与すること。 | 本剤の胃内pHに及ぼす影響により、これらの薬剤の溶解性が低下し、吸収が低下する可能性がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| タクロリムス(経口剤)[16.7.2参照] | タクロリムス(経口剤)の作用が減弱する可能性がある。タクロリムスの投与が必要な場合には、本剤投与の少なくとも2時間前又は2時間後に投与すること。 | 本剤との併用によりタクロリムスの血漿中濃度が低下したとの報告がある。その機序は明らかではないが、本剤による胃内pHの上昇に起因すると考えられる。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 低カリウム血症注)(11.5%)[7.2、7.4、8.1、8.2、13.1参照]
注)因果関係を問わず血清カリウム値が3.5mmol/L未満の症例を算出した。
11.1.2 うっ血性心不全(0.5%)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 10%未満 | |
| 一般・全身障害および投与部位の状態 | 浮腫(浮腫、体液貯留、全身性浮腫、末梢性浮腫及び末梢腫脹) |
| 消化器 | 便秘 |
ロケルマ懸濁用散分包5g 1024.3円/包
ロケルマ懸濁用散分包10g 1504.6円/包
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使いやすさ
投稿日: 2024/05/07 参考率: 100%(2人/2人)
手術・救急/60代/処方経験あり