ブレディニンOD錠25 他

免疫抑制剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 ミゾリビン
製造/販売 旭化成ファーマ
剤形/規格
  • ブレディニンOD錠25
  • ブレディニンOD錠50

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禁忌

  • 2.1 本剤に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者

  • 2.2 白血球数3,000/mm3以下の患者[骨髄機能抑制を増悪させ、重篤な感染症、出血傾向等が発現するおそれがある。][9.1.1参照]

  • 2.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]

  • 2.4 生ワクチンを接種しないこと[10.1参照]

効能・効果

  • ○腎移植における拒否反応の抑制

  • ○原発性糸球体疾患を原因とするネフローゼ症候群(副腎皮質ホルモン剤のみでは治療困難な場合に限る。また、頻回再発型のネフローゼ症候群を除く。)

  • ○ループス腎炎(持続性蛋白尿、ネフローゼ症候群または腎機能低下が認められ、副腎皮質ホルモン剤のみでは治療困難な場合に限る。)

  • ○関節リウマチ(過去の治療において、非ステロイド性抗炎症剤さらに他の抗リウマチ薬の少なくとも1剤により十分な効果の得られない場合に限る。)

用法・容量

  • <腎移植における拒否反応の抑制>

    • 通常、体重1kg当り下記量を1日量として、1日1〜3回に分けて経口投与する。

      • 初期量としてミゾリビン2〜3mg相当量

      • 維持量としてミゾリビン1〜3mg相当量

    • しかし、本剤の耐薬量および有効量は患者によって異なるので、最適の治療効果を得るために用量の注意深い増減が必要である。

  • <原発性糸球体疾患を原因とするネフローゼ症候群、ループス腎炎>

    • 通常、成人1回ミゾリビンとして50mgを1日3回経口投与する。
      ただし、腎機能の程度により減量等を考慮すること。
      なお、本剤の使用以前に副腎皮質ホルモン剤が維持投与されている場合には、その維持用量に本剤を上乗せして用いる。症状により副腎皮質ホルモン剤の用量は適宜減量する。

  • <関節リウマチ>

    • 通常、成人1回ミゾリビンとして50mgを1日3回経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
      ただし、腎機能の程度により減量等を考慮すること。

注意事項

重要な基本的注意

  • 8.1 骨髄機能抑制等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.1、11.1.4、11.1.5参照]

  • 8.2 感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[11.1.2参照]

  • 8.3 プリン合成阻害作用に基づく尿酸生成増加のため尿酸値の上昇があらわれることがある。ブレディニン錠(以下、普通錠)を用いたネフローゼ症候群に対する臨床試験において、尿酸値の上昇が231例中21例(9.1%)に認められ、10mg/dL以上11例、最高値13.1mg/dLであった。

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 骨髄機能抑制のある患者

      • 骨髄機能抑制を増悪させ、重篤な感染症、出血傾向等が発現するおそれがある。[2.2、11.1.1参照]

    • 9.1.2 感染症を合併している患者

      • ウイルス性肝炎においては、肝炎を増悪させることがある。
        骨髄機能抑制により、感染症を増悪させるおそれがある。[11.1.2参照]

    • 9.1.3 肝炎ウイルスキャリアの患者

      • 肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化やC型肝炎の悪化の徴候や症状の発現に注意すること。免疫抑制剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎があらわれることがある。また、HBs抗原陰性の患者において、免疫抑制剤の投与開始後にB型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎を発症した症例が報告されている。また、C型肝炎ウイルスキャリアの患者において、免疫抑制剤の投与開始後にC型肝炎の悪化がみられることがある。[11.1.2参照]

    • 9.1.4 出血性素因のある患者

      • 骨髄機能抑制により、出血傾向が発現するおそれがある。

  • 9.2 腎機能障害患者

    • 9.2.1 本剤は主として腎臓から排泄されるため、腎機能障害患者では排泄が遅延し、骨髄機能抑制等の重篤な副作用が起こることがある。[7.1、16.5.1、16.5.2参照]

    • 9.2.2 尿酸値の上昇を伴って急性腎障害があらわれることがある。[11.1.4参照]

  • 9.4 生殖能を有する者

    • 性腺に対する影響を考慮すること。

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。催奇形性を疑う症例報告があり、また、動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形作用が報告されている。[2.3参照]

  • 9.6 授乳婦

    • 授乳しないことが望ましい。
      分娩後のラットにおいて乳汁移行が認められた

  • 9.7 小児等

    • 9.7.1 副作用の発現に特に注意し、慎重に投与すること。

    • 9.7.2 性腺に対する影響を考慮すること。

    • 9.7.3 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

  • 9.8 高齢者

    • 腎機能(血清クレアチニン値等)及び年齢、体重を考慮し適宜減量すること。本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、排泄が遅延するおそれがある。[7.1、16.5.1、16.5.2参照]

適用上の注意

  • 14.1 薬剤調製時の注意

    • 自動分包機には適さない。

  • 14.2 薬剤交付時の注意

    • 14.2.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    • 14.2.2 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、水なしで服用可能である。また、水で服用することもできる。

    • 14.2.3 本剤は寝たままの状態では、水なしで服用させないこと。

その他の注意

  • 15.1 臨床使用に基づく情報

    • 免疫抑制剤による治療を受けた患者では、悪性腫瘍(特に悪性リンパ腫、皮膚癌等)の発生率が高いとする報告がある

取扱上の注意

  • アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存し、PTP包装から取り出した錠剤はなるべく速やかに使用すること。本剤は吸湿性が強いので、湿気により硬度低下や変色することがある。変色したものは使用しないこと。

相互作用

併用禁忌

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
生ワクチン乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等[2.4参照] ワクチン由来の感染を増強又は持続させるおそれがあるので、本剤投与中に生ワクチンを接種しないこと。 免疫機能が抑制された患者への生ワクチン接種により、感染の可能性が増加する。

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
不活化ワクチンインフルエンザワクチン等 ワクチンの効果が得られないおそれがある。 免疫抑制作用により、ワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 11.1.1 骨髄機能抑制(2.19%)

    • 汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少、赤血球減少、ヘマトクリット値の低下等があらわれることがある。重篤な血液障害が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.1、9.1.1参照]

  • 11.1.2 感染症(1.32%)

    • 肺炎、髄膜炎、敗血症、帯状疱疹等があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。[8.2、9.1.2、9.1.3参照]

  • 11.1.3 間質性肺炎(頻度不明)

    • 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤投与等の適切な処置を行うこと。

  • 11.1.4 急性腎障害(0.04%)

    • 異常が認められた場合には投与を中止し、血液透析等の適切な処置を行うこと。[8.1、9.2.2参照]

  • 11.1.5 肝機能障害、黄疸(1.74%)

    • AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。[8.1参照]

  • 11.1.6 消化管潰瘍、消化管出血、消化管穿孔(0.39%)

  • 11.1.7 重篤な皮膚障害(頻度不明)

    • 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)等の重篤な皮膚障害があらわれることがあるので、発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 11.1.8 膵炎(頻度不明)

  • 11.1.9 高血糖、糖尿病(0.11%)

  • 注)発現頻度は使用成績調査を含む

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
腎臓 腎機能異常(蛋白尿、血尿、BUN、クレアチニンの上昇等)
肝臓 肝機能異常(AST、ALT、ALP、LDH、γ-GTP、LAP、ビリルビンの上昇等)
消化器 食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、腹痛、便秘、口内炎、舌炎 腹部膨満感、軟便、舌苔
過敏症 発疹、そう痒感、発熱
代謝異常 尿酸値の上昇、ALP上昇 痛風
皮膚 脱毛
精神神経系 めまい、頭痛、味覚異常、しびれ 眠気、耳鳴、四肢異常知覚
その他 全身倦怠感、浮腫、口渇 ガンマグロブリン低下、動悸、悪寒、ほてり、月経異常、胸痛 眼球充血
  • 注)発現頻度は使用成績調査を含む

薬価

ブレディニンOD錠25 50.7円/錠
ブレディニンOD錠50 80.5円/錠

評価サマリー

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