採取した血液の凝固の防止
<間接輸血>
あらかじめ滅菌した容器の内面を本液で十分に潤した後、その液を捨て、更に採血量の4〜7%(血液100mLに対し4〜7mL)に相当する本液を注入しておき、これに所要血液を注入し、静かに混和して使用する。
<血液注射>
所要血液の4〜7%の本液をあらかじめ注射器中に吸引しておき、採血後よく混和して注射する。
クエン酸血を短時間に大量輸血した場合には、血中カルシウムイオン濃度の低下によるクエン酸中毒(心機能の抑制、心電図異常、テタニー等)を起こすことがある。このような場合には必要に応じてグルコン酸カルシウム水和物等の投与を行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 低温麻酔時の患者
クエン酸中毒(心機能の抑制、心電図異常、テタニー等)を起こしやすい。
9.3 肝機能障害患者
クエン酸中毒(心機能の抑制、心電図異常、テタニー等)を起こしやすい。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 循環器注) | 心機能の抑制、心電図異常(QT延長等)、血圧の低下等 |
| 骨格筋注) | テタニー、痙攣等 |
| 感覚器注) | 知覚異常 |
| 呼吸器 | 苦悶感、呼吸困難 |
| 消化器 | 悪心・嘔吐 |
| その他 | 血色素尿、悪寒、戦慄、発熱、めまい、代謝性アルカローシス、小児に緑褐色便、ビリルビン尿 |
注)クエン酸血を短時間に大量輸血した場合
輸血用チトラミン「フソー」 100円/管
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