ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド)
ビタミンB6の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎,口唇炎,舌炎
急・慢性湿疹,脂漏性湿疹,接触皮膚炎
末梢神経炎
放射線障害(宿酔)
4の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
ピリドキシン塩酸塩として,通常成人1日10〜100mgを1〜2回に分けて皮下,筋肉内又は静脈内注射する。
なお,年令・症状により適宜増減する。
きわめてまれであるが,依存症の場合には,より大量を用いる必要のある場合もある。
皮下・筋肉内注射時
皮下・筋肉内注射にあたっては,組織・神経等への影響を避けるため,下記の点に注意すること。
神経走行部位を避けるよう注意すること。
繰り返し注射する場合には注射部位をかえ,例えば左右交互に注射するなど注意すること。なお,乳児,幼児,小児には連用しないことが望ましい。
注射針を刺入したとき,激痛を訴えたり,血液の逆流をみた場合には直ちに針を抜き,部位をかえて注射すること。
アンプルカット時
本剤はワンポイントカットアンプルを使用しているので,アンプル枝部のマークを上にして反対方向に折ること。
なお,アンプルカット時の異物の混入を避けるため,カット部をエタノール綿等で清拭し,カットすること。
安定性試験
本品につき加速試験(40℃,6ヵ月)を行った結果,ビタミンB6注「日医工」10mgは通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| レボドパ | レボドパの作用を減弱することがある。 | 末梢でのレボドパの脱炭酸化を促進するため。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
(頻度不明)
横紋筋融解症
新生児,乳幼児に大量に用いた場合,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ,急性腎不全等の重篤な腎障害に至ることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には直ちに投与を中止すること(「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「小児等への投与」の項参照)。
| 頻度不明 | |
| 皮膚 注1) | 光線過敏症 |
| 消化器 注2) | 下痢,嘔吐 |
| 肝臓 注2) | 肝機能異常 |
| 大量・長期投与 注3) | 大量・長期投与により手足のしびれ,知覚異常等の末梢神経障害 |
注1:このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
注2:新生児,乳幼児に大量に用いた場合,認められたとの報告がある。
注3:観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止すること。
ビタミンB6注「日医工」10mg 82円/管
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