透析療法を受けている患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症
次の疾患における粘膜保護作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)
合成ケイ酸アルミニウムとして、通常成人1日3〜10gを3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘のある患者[便秘を悪化させるおそれがある]
腎障害のある患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症
リン酸塩低下のある患者[アルミニウムにより無機リンの吸収が阻害される]
本剤は吸着作用、制酸作用を有しているので、他の薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン等)、ニューキノロン系抗菌剤(ノルフロキサシン、エノキサシン、オフロキサシン等)、ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤(エチドロン酸二ナトリウム、リセドロン酸ナトリウム) | 本剤との併用により、これらの併用薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | アルミニウムと難溶性のキレートを形成し、薬剤の吸収が阻害される。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 鉄キレート剤(デフェラシロクス) | 本剤との併用により、これらの併用薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | アルミニウムとキレートを形成する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 甲状腺ホルモン剤(レボチロキシンナトリウム等)、胆汁酸製剤(ウルソデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸)ロペラミド | 本剤との併用により、これらの併用薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | アルミニウムと吸着し、薬剤の吸収が阻害される。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| イソニアジド | 本剤との併用により、これらの併用薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | アルミニウムとキレートを形成または吸着し、薬剤の吸収が阻害される。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| セフジニルミコフェノール酸モフェチルデラビルジンザルシタビンペニシラミン | 本剤との併用により、これらの併用薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | 機序不明 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム) | 血清カリウム抑制イオン交換樹脂の効果が減弱するおそれがある。 | アルミニウムイオンと非選択的に交換すると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ポリカルボフィルカルシウム | ポリカルボフィルカルシウムの作用が減弱するおそれがある。 | ポリカルボフィルカルシウムは酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用により、カルシウムの脱離が抑制される。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ジギタリス製剤(ジゴキシン、ジギトキシン等)鉄剤フェキソフェナジン | これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、服用間隔をあけるなど注意すること。 | アルミニウムの吸着作用または消化管内・体液のpH上昇作用によると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| キニジン | 制酸剤(乾燥水酸化アルミニウムゲル等)の投与により、併用薬剤の排泄が遅延することが知られている。 | 制酸剤による尿のpH上昇による。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| アジスロマイシンセレコキシブロスバスタチンラベプラゾールガバペンチン | これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。 | 機序不明 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| クエン酸製剤(クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウム等) | 血中アルミニウム濃度が上昇することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | キレートを形成し、アルミニウムの吸収が促進されると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 他の併用薬剤 | これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与すること。 | 本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇による。 |
本剤は副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
| 頻度不明 | |
| 消化器 | 便秘等 |
| 長期投与 注) | アルミニウム脳症、アルミニウム骨症 |
注)このような症状が発現することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた時には、減量又は中止等の適切な処置を行うこと。
合成ケイ酸アルミニウム「ヤマゼン」M 2.35円/g
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