出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。][9.1.1参照]
牛乳アレルギーのある患者[ショックまたはアナフィラキシーを起こすことがある。]
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者[本剤投与により過敏症状があらわれることがある。][11.1.1参照]
経口鉄剤を投与中の患者[10.1参照]
下痢症
タンニン酸アルブミンとして、通常成人1日3〜4gを3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 細菌性下痢の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しない。治療期間の延長をきたすおそれがある。[2.1参照]
9.3 肝機能障害患者
肝障害を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤調製時の注意
アルカリにより分解する。
抱水クロラールやヨウ化物と混合すると湿潤する。
開封後は、遮光して保存すること。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
経口鉄剤(フェロミア、フェロ・グラデュメット、インクレミンシロップ、フェルムカプセル)[2.4参照] | 相互に作用が減弱することがあるので、併用しないこと。 | 鉄と結合し、タンニン酸鉄となり、タンニン酸による収れん作用が減弱する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ロペラミド塩酸塩 | ロペラミド塩酸塩の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をあけるなど併用に注意すること。 | 本剤がロペラミド塩酸塩を吸着することが考えられる。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
呼吸困難、蕁麻疹、顔面浮腫等の過敏症状あるいは気管支喘息発作等の症状が発現することがある。[2.3参照]
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
頻度不明 | |
長期・大量投与 | 肝障害 |
消化器 | 便秘、食欲不振 |
タンニン酸アルブミン「NikP」 7円/g
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