循環血液量及び組織間液の減少時における細胞外液の補給・補正、代謝性アシドーシスの補正
通常、成人1回500mL〜1,000mLを点滴静注する。
投与速度は1時間あたり10mL/kg体重以下とする。
なお、年齢、症状、体重に応じて適宜増減する。
腎疾患に基づく腎不全のある患者〔酸塩基平衡の異常、電解質異常が起こることがある。〕
心不全のある患者〔体液量の過剰により心負荷を起こすことがある。〕
高張性脱水症の患者〔細胞内、組織間液が増加し浮腫を起こすことがある。〕
閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者〔体液量が過剰となることがある。〕
調製時
カルシウムを含有するため、クエン酸加血液と混合すると凝血を起こすおそれがあるので注意すること。
カルシウムを含有するため、リン酸イオン及び炭酸イオンと沈殿を生じるので、リン酸又は炭酸を含む製剤と配合しないこと。
落としたり強い衝撃を与えたりしないこと。容器の破損(ピンホール等)の原因となることがある。
プルトップが破損しているものは使用しないこと。
通気針(エアー針)は不要であるが、薬液量が少なくなると排出速度が低下してくるので、滴下速度に十分注意すること。また、薬液面と静脈針との落差を十分保つようにして点滴を行うこと。
U字管による連続投与は行わないこと。
操作手順
プラスチックボトル(プラヨーキ)のプルトップを取る。
本剤に他の薬剤を混注する場合は、注射針を垂直にゴム栓の針刺し部(小)にゆっくりと回転させないように刺し、同一箇所を繰り返し刺さないこと。
クランプをゆるめた状態で点滴セットの液針をゴム栓の針刺し部(大)に垂直に突き刺す。
クランプを閉じて、容器を吊し、点滴筒内にポンピングにて約1/3満たす。
クランプを開き、静脈針より薬液を流出させ、チューブ内の空気を全て除き、クランプを閉める。
静脈針を穿刺し、クランプを徐々に緩め滴下速度を調節し、点滴静注を開始する。
容器の目盛りはおよその目安として使用すること。
承認時の臨床試験により報告された症例177例のいずれについても副作用の報告はなかった。(承認時)
大量・急速投与
脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫(頻度不明)があらわれることがある。
ヴィーンF輸液 176円/瓶
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