本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
超ウラン元素(プルトニウム,アメリシウム,キュリウム)による体内汚染の軽減
通常,ペンテト酸亜鉛三ナトリウムとして1055mgを1日1回点滴静注,又は緩徐に静脈内投与する。
なお,患者の状態,年齢,体重に応じて適宜減量する。
8.1 腎機能に注意してモニタリングを行うこと。
8.2 本剤投与中は,一過性に血清カルシウムが低下する可能性があるため,低血圧や不整脈等に注意すること
8.3 心疾患の既往歴のある患者への投与は,血圧や心電図,血中のカルシウム濃度をモニタリングし,心疾患の悪化に注意すること。
8.4 本剤長期投与中は,微量金属(マグネシウム,マンガン等)の血中濃度の推移を注意深くモニタリングし,必要に応じて微量金属の補充を考慮すること。
8.5 プルトニウム,アメリシウム,キュリウム以外の超ウラン元素による体内汚染に対する有効性に関して,ネプツニウムについては,ラットにネプツニウムとペンテト酸のキレート体を投与した試験においてネプツニウムとペンテト酸のキレート体は生体内で不安定である旨
8.6 体内汚染が吸入によって起こった場合,代替投与経路としてネブライザーを用いて本剤を吸入投与できることが報告されている
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心疾患の既往歴のある患者
心疾患が悪化するおそれがある。
9.1.2 低カルシウム血症の患者
低カルシウム血症が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
本剤は腎排泄型であるため,腎障害が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(マウス,ラット)で胚致死作用,出生児の体重低値及び水腎症が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 本剤は静注用として用いるため,筋肉内には投与しないこと。また,本剤は独立したラインにて投与すること。他の注射剤,輸液(ブドウ糖注射液又は生理食塩液以外)と混合しないこと。キレート剤であるため配合変化が起きる可能性がある。
14.1.2 本剤は,100〜250mLの5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液で希釈して約15〜60分かけて点滴静注する,又は3〜4分間かけて緩徐に静脈内投与すること。
14.2 薬剤投与後の注意
排泄物等の取扱いについて,医療法その他の放射線防護に関する法令,関連する告示及び通知等を遵守し,適正に処理すること。超ウラン元素と結合した本剤は主に尿中に排泄されるため,本剤投与中の患者の尿中には超ウラン元素が高濃度に含まれる可能性がある。
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
次の症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと
| 頻度不明 | |
| 精神・神経系 | 頭痛,頭部ふらふら感 |
| 循環器系 | 頻脈 |
| 泌尿器 | 膀胱痛,血尿※ |
※吸入投与でのみ認められた副作用
アエントリペンタート静注1055mg
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。