ジェノトロピンゴークイック注用5.3mg

遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 ソマトロピン(遺伝子組換え)
製造/販売 ファイザー
剤形/規格
  • ジェノトロピンゴー...

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禁忌

  • 糖尿病の患者[成長ホルモンが抗インスリン様作用を有するため。]

  • 悪性腫瘍のある患者[成長ホルモンが細胞増殖作用を有するため。]

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]

  • プラダーウィリー症候群の患者のうち、高度な肥満又は重篤な呼吸器障害のある患者[「重要な基本的注意」の項参照]

効能・効果

  • 効能・効果 用法・用量
    骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.175mgを2〜4回に分けて筋肉内に注射するか、あるいは6〜7回に分けて皮下に注射する。
    骨端線閉鎖を伴わない次の疾患における低身長 ターナー症候群 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.35mgを2〜4回に分けて筋肉内に注射するか、あるいは6〜7回に分けて皮下に注射する。
    慢性腎不全 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.175mgを6〜7回に分けて皮下に注射するが、投与開始6カ月後以降増量基準に適合した場合は0.35mgまで増量することができる。
    プラダーウィリー症候群 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.245mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。
    成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る) 通常開始用量として、1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.021mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。患者の臨床症状に応じて1週間に体重kg当たり0.084mgを上限として漸増し、1週間に6〜7回に分けて皮下に注射する。なお、投与量は臨床症状及び血清インスリン様成長因子-I(IGF-I)濃度等の検査所見に応じて適宜増減する。ただし、1日量として1mgを超えないこと。
    骨端線閉鎖を伴わないSGA(small-for-gestational age)性低身長症 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.23mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。なお、効果不十分な場合は1週間に体重kg当たり0.47mgまで増量し、6〜7回に分けて皮下に注射する。

用法・容量

  • 効能・効果 用法・用量
    骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.175mgを2〜4回に分けて筋肉内に注射するか、あるいは6〜7回に分けて皮下に注射する。
    骨端線閉鎖を伴わない次の疾患における低身長 ターナー症候群 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.35mgを2〜4回に分けて筋肉内に注射するか、あるいは6〜7回に分けて皮下に注射する。
    慢性腎不全 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.175mgを6〜7回に分けて皮下に注射するが、投与開始6カ月後以降増量基準に適合した場合は0.35mgまで増量することができる。
    プラダーウィリー症候群 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.245mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。
    成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る) 通常開始用量として、1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.021mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。患者の臨床症状に応じて1週間に体重kg当たり0.084mgを上限として漸増し、1週間に6〜7回に分けて皮下に注射する。なお、投与量は臨床症状及び血清インスリン様成長因子-I(IGF-I)濃度等の検査所見に応じて適宜増減する。ただし、1日量として1mgを超えないこと。
    骨端線閉鎖を伴わないSGA(small-for-gestational age)性低身長症 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.23mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。なお、効果不十分な場合は1週間に体重kg当たり0.47mgまで増量し、6〜7回に分けて皮下に注射する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 高度な肥満、呼吸器障害又は睡眠時無呼吸の既往、呼吸器感染の要因をもつプラダーウィリー症候群の小児患者において、本剤投与に伴う死亡例が報告されている。また、これら要因をもつ男性患者ではさらに危険性が高まる可能性がある。
    従って、プラダーウィリー症候群の患者のうち、高度な肥満又は重篤な呼吸器障害のある患者には投与しないこと。
    また、プラダーウィリー症候群における低身長の患者に投与する場合、以下の点に注意すること。

    • 投与に際し、上気道閉塞がないことを確認すること。本剤投与中に上気道閉塞の徴候(いびきの発現又は増加等も含む)を示した場合は、本剤の投与を中止すること。

    • 睡眠時無呼吸の有無を確認し、睡眠時無呼吸が疑われる場合は観察を十分に行うこと。

    • 患者が効果的な体重管理を行っていることを確認すること。

    • 呼吸器感染の徴候の有無を十分に観察し、感染症に対する適切な処置を行うこと。

  • プラダーウィリー症候群の基本的治療である食事療法、運動療法を行った上で適応を考慮すること。

  • プラダーウィリー症候群における低身長の患者に投与する場合、基礎疾患による臨床症状について以下のとおり観察を十分に行うこと。

    • 投与に際しては、血糖値、HbA1c等の検査を実施し糖尿病がないことを確認すること。また、投与中も定期的に検査を実施すること。

    • 脊柱変形(側弯)が過度に進行するおそれがあるので、本剤投与中は理学的検査及びX線検査等を定期的に実施し観察を十分に行うこと。

  • 成人成長ホルモン分泌不全症患者では脳腫瘍の既往のある患者が多く含まれており、国内臨床試験において本剤の治療で脳腫瘍が再発したとの報告があるため、脳腫瘍の既往のある患者に本剤を投与する場合は定期的に画像診断を実施し、脳腫瘍の発現や再発の有無を注意深く観察すること。

  • 成人成長ホルモン分泌不全症患者では本剤の投与中は、血清IGF-I値が基準範囲上限を超えないよう、定期的に検査を実施すること。検査頻度については、「用法・用量に関連する使用上の注意」の項を参照すること。

  • 成人成長ホルモン分泌不全症患者では本剤の投与により血糖値、HbA1Cの上昇があらわれることがあるため、定期的に血糖値、HbA1Cあるいは尿糖等を測定し、異常が認められた場合には投与量の減量あるいは投与中止を考慮すること。

  • 成人成長ホルモン分泌不全症患者では本剤の投与により浮腫、関節痛等があらわれることがあるため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与量の減量あるいは投与中止を考慮すること。

  • 成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る)の患者に投与する場合、内分泌専門医あるいは内分泌専門医の指導のもとで治療を行うこと。

  • SGA性低身長症患者に投与する場合には、治療前及び治療中にIGF-Iを3カ月から6カ月に1回、HbA1C、空腹時又は随時血糖、TSH、fT4、骨年齢を6カ月から1年に1回測定すること。異常が認められた場合には投与中止を考慮すること。

  • SGA性低身長症患者に投与する場合、本疾患の治療に精通した医師(小児内分泌専門医等)あるいはその指導のもとで治療を行うこと。

慎重投与

  • 脳腫瘍(頭蓋咽頭腫、下垂体腺腫、松果体腫等)による成長ホルモン分泌不全性低身長症及び成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る)の患者[成長ホルモンが細胞増殖作用を有するため、基礎疾患の進行や再発の観察を十分に行い慎重に投与すること。]

  • 心疾患、腎疾患のある患者[ときに一過性の浮腫があらわれることがあるので、特に心疾患、腎疾患のある患者に投与する場合には、観察を十分に行い慎重に投与すること。]

  • 慢性腎不全の患者[腎機能が悪化することがあるので、血清クレアチニン等を定期的に検査し、基礎疾患の進行の観察を十分に行い、悪化が認められた場合は本剤を減量するなど慎重に投与すること。]

過量投与

  • 過量投与により最初は血糖低下が、次いで血糖上昇が認められることがある。長期の過量投与により先端巨大症の症状が認められることがある。

適用上の注意

  • 調製方法

    • 本剤を使用する際には、必ず添付の取扱説明書を読むこと。

  • 保存時

    • 溶解後は、凍結を避け2〜8℃で遮光保存し、4週間以内に使用すること。(溶解後凍結した場合は使用しないこと。)

  • 筋肉内注射時

    • 筋肉内注射する場合には、組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に注意すること。

      • 同一部位への反復注射は行わないこと。

      • 神経走行部位を避けること。

      • 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。

      • 注射部位に疼痛、硬結をみることがある。

  • 皮下注射時

    • 皮下注射する場合には、注射部位を上腕、大腿、腹部、臀部等広範に求め、順序よく移動し、同一部位に短期間内に繰り返し注射しないこと。

  • その他

    • 本剤はJIS T 3226-2に適合するA形(型)専用注射針を使用すること。

    • 感染症の原因となるおそれがあるので、1本の本剤を複数の患者に使用しないこと。

その他の注意

  • ヒト成長ホルモンと白血病の因果関係は明らかではないが、ヒト成長ホルモンの投与を受けた患者に白血病があらわれたとの報告があるので、定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。白血病、悪性腫瘍を発生しやすい先天異常、免疫不全症候群等の基礎疾患のある患者、脳腫瘍などによる放射線治療歴のある患者、抗がん薬や免疫抑制薬の投与歴のある患者、治療開始時の血液像に異常がある患者に投与する場合には、特に患者の状態を観察すること。

  • ヒト成長ホルモンの投与を受けた患者に脳腫瘍が再発したとの報告がある。

  • 小児がんの既往を有する患者にヒト成長ホルモンを投与した場合、二次性腫瘍の発現リスクが上昇するとの報告がある。

  • 慢性腎不全の患者においては、成長ホルモン分泌不全症の患者と比較して、ヒト成長ホルモン投与による頭蓋内圧亢進の発現頻度が高いとの報告がある。

  • 成人成長ホルモン分泌不全症患者に本剤と本剤以外のホルモン剤を併用する場合には、併用するホルモン剤が血清IGF-I濃度に影響を及ぼすことがあるため、慎重に血清IGF-I濃度をモニタリングすること。

  • 連続投与した場合、ヒト成長ホルモンに対する抗体が生じることがある。抗体の産生により効果の減弱がみられる場合には、投与を中止し、適宜他の治療法を考慮すること。

  • 外国において、溶解液(m-クレゾール含有)に関連した筋炎があらわれたとの報告がある。

  • 動物実験で妊娠前、妊娠初期投与試験において、高投与量群で交尾率及び妊娠率の低下が報告されている。

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
糖質コルチコイド 成長ホルモンの成長促進作用が抑制されることがある。 糖質コルチコイドが成長抑制効果を有するため。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
糖質コルチコイド 血清コルチゾール濃度が低下することがあるので、糖質コルチコイドの用量に注意すること。 成長ホルモンが11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型(11β-HSD-1)を抑制することにより、コルチゾンからコルチゾールへの変換を減少させるため。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
経口エストロゲン 成長ホルモンの作用が抑制されることがある。成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る)の患者では本剤の増量を検討すること。 エストロゲンがIGF-I産生を抑制するため。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
インスリン インスリンの血糖降下作用が減弱することがある。 成長ホルモンが抗インスリン様作用を有するため。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
甲状腺ホルモン 甲状腺ホルモン補充療法を受けている患者では、本剤投与により軽度の甲状腺機能亢進様症状を起こすことがあるので、本剤による治療開始後及び本剤の投与量変更後に甲状腺機能検査を行うことが望ましい。 T4からT3への転換が促進され、血清T4の低下及び血清T3の増加が生じる。

副作用

副作用発現状況の概要

  • 成長ホルモン分泌不全性低身長症

    • 調査症例数5,881例中、副作用発現症例は236例(4.01%)であった。その主なものは、耐糖能低下41件(0.70%)、ALT(GPT)上昇22件(0.37%)、AST(GOT)上昇21件(0.36%)、CK(CPK)上昇21件(0.36%)、顕微鏡的血尿16件(0.27%)等であった。(承認時までの調査及び市販後の使用成績調査の集計)

  • ターナー症候群における低身長

    • 承認時までの臨床試験(198例)において18例(9.09%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。その主なものは、異型リンパ球出現4件(2.02%)、顕微鏡的血尿4件(2.02%)、トリグリセライド上昇3件(1.52%)、遊離脂肪酸上昇3件(1.52%)、尿蛋白陽性3件(1.52%)等であった。
      ジェノトロピン製剤の市販後における使用成績調査(242例)において臨床検査値異常を含む副作用は10例(4.13%)に認められ、顕微鏡的血尿3件(1.24%)、AST(GOT)上昇2件(0.83%)、ALT(GPT)上昇2件(0.83%)、トリグリセライド上昇2件(0.83%)等であった。(再審査終了時)

  • 慢性腎不全における低身長

    • 承認時までの臨床試験(118例)において21例(17.8%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。その主なものは、血清クレアチニン上昇2例(1.7%)、BUN上昇2例(1.7%)等の腎機能障害、慢性腎不全に合併する骨異形成症の進行(くる病性変化の促進)1例(0.8%)、耐糖能異常3例(2.5%)等であった。
      ジェノトロピン製剤の市販後における特定使用成績調査(122例)において臨床検査値異常を含む副作用は11例(9.02%)に認められ、その主なものは、血清P上昇2件(1.64%)、慢性腎不全における血清クレアチニン、BUNの上昇2件(1.64%)等であった。(再審査終了時)

  • プラダーウィリー症候群における低身長

    • 承認時までの海外で行われた臨床試験45例中、副作用発現症例は10例(22.2%)であった。各発現件数は、頭痛、浮腫、攻撃性各2件(4.4%)、脱毛、関節痛、筋痛、頭蓋内圧亢進各1件(2.2%)等であった。
      ジェノトロピン製剤の市販後における特定使用成績調査(239例)において臨床検査値異常を含む副作用は69例(28.87%)に認められ、その主なものは、側弯症等の脊柱変形の進行50件(20.92%)、甲状腺機能低下症4件(1.67%)等であった。(再審査終了時)

  • 成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る)

    • 承認時までの臨床試験(73例)において46例(63.0%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。その主なものは、浮腫12例(16.4%)、筋脱力9例(12.3%)、感情不安定9例(12.3%)、ALPの上昇9例(12.3%)、無気力・集中力低下8例(11.0%)、関節痛7例(9.6%)、尿潜血・顕微鏡的血尿7例(9.6%)等であった。
      ジェノトロピン製剤の市販後における使用成績調査(226例)において臨床検査値異常を含む副作用は29例(12.83%)に認められ、その主なものは、関節痛4例(1.77%)、浮腫3例(1.33%)等であった。(再審査終了時)

  • SGA性低身長症

    • 国内で行われた承認時までの臨床試験67例中、副作用発現症例は23例(34.3%)であった。その主なものは、関節痛・下肢痛等の成長痛5例(7.5%)、頭痛4例(6.0%)、投与部位の出血4例(6.0%)等であった。
      ジェノトロピン製剤の市販後における特定使用成績調査(890例)において臨床検査値異常を含む副作用は44例(4.94%)に認められ、その主なものは、耐糖能低下4件(0.45%)、尿潜血・顕微鏡的血尿3件(0.34%)、CK(CPK)上昇3件(0.34%)、甲状腺機能低下症3件(0.34%)、アデノイド肥大3件(0.34%)等であった。(再審査終了時)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 痙攣(頻度不明) 注)

    痙攣があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

  • 甲状腺機能亢進症(頻度不明) 注)

    甲状腺機能亢進症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

  • ネフローゼ症候群(頻度不明) 注)

    ネフローゼ症候群(浮腫、尿蛋白、低蛋白血症)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

  • 糖尿病(頻度不明) 注)

    耐糖能低下があらわれ、糖尿病を発症することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

  • 注)ソマトロピン製剤の市販後調査及び自発報告において認められている。

その他の副作用

  • 次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。

    • <骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症、骨端線閉鎖を伴わない次の疾患における低身長(ターナー症候群、慢性腎不全、プラダーウィリー症候群)、骨端線閉鎖を伴わないSGA性低身長症>

0.1%以上 0.1%未満 頻度不明 注1)
過敏症 注2) 蕁麻疹、湿疹、発疹、全身そう痒 紅斑
内分泌 耐糖能低下注3)、甲状腺機能低下症注4)
筋・骨格系 慢性腎不全に合併する骨異形成症の進行注5)、関節痛・下肢痛等の成長痛 側弯症等の脊柱変形の進行、大腿骨骨頭壊死、筋痛、ミオグロビン上昇、大腿骨骨頭辷り症、踵骨骨端炎 有痛性外脛骨、外骨腫、周期性四肢麻痺
代謝異常 CK(CPK)上昇、LDH上昇、トリグリセライド上昇、血清P上昇 遊離脂肪酸上昇、総蛋白減少
泌尿器 慢性腎不全における血清クレアチニンの上昇注6)、慢性腎不全におけるBUNの上昇注6)、尿潜血・顕微鏡的血尿、蛋白尿
肝臓 AST(GOT)の上昇、ALT(GPT)の上昇
消化器 腹痛、嘔気、胃腸炎、口腔嚢胞
精神神経系 頭痛 攻撃性
血液 貧血、好酸球増多 白血球数上昇、異型リンパ球出現
投与部位 出血、疼痛、硬結、発赤、皮下脂肪の消失 熱感
全身症状 浮腫、発熱、胸部不快感 顔面浮腫
その他 アデノイド肥大、脱毛、いぼ、扁桃肥大、喘息・気管支炎、鼻膿瘍 頭蓋内圧亢進に伴う乳頭浮腫・視覚異常・頭痛・悪心及び嘔吐注7)
  • (再審査終了時)

  • 注1:自発報告のため頻度不明

  • 注2:発現した場合は投与を中止すること。

  • 注3:定期的に尿糖、HbA1C等の検査を実施することが望ましい。

  • 注4:甲状腺機能を定期的に検査し、甲状腺機能低下症があらわれあるいは悪化した場合には適当な治療を行うことが望ましい。

  • 注5:進行がみられた場合は適切な治療を行うこと。

  • 注6:異常な上昇があらわれた場合には投与を中止すること。

  • 注7:発現した場合は投与を中止あるいは減量すること。[「その他の注意」の項参照]

  • 次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。

    • <成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る)>

1%以上 1%未満 頻度不明
過敏症 注1) 湿疹、発疹
内分泌 甲状腺機能低下症注2)、耐糖能低下注3) 月経困難
筋・骨格系 関節痛、筋脱力、筋痛、四肢のこわばり 腱炎、腱障害、腱鞘炎、関節炎、肩関節の違和感、踵骨棘、四肢痛、胸骨痛
代謝異常 ALPの上昇、LDL-コレステロール上昇 血清ナトリウム低下、血清クロール低下、リン脂質上昇、血清無機リン上昇、血清カルシウム上昇、トリグリセライド上昇
泌尿器 尿潜血・顕微鏡的血尿 蛋白尿
肝・胆道系 AST(GOT)の上昇、ALT(GPT)の上昇、γ-GTP上昇 胆のうポリープ
消化器 腹痛 嘔気、嘔吐、消化不良、便秘
精神神経系 頭痛、不安、うつ状態、感情不安定、無気力・集中力低下、知覚減退、疎外感 食欲亢進、傾眠、不眠、めまい 異常感覚
血液 貧血、白血球数上昇、白血球異常、好酸球上昇
循環器 血圧上昇、不整脈
投与部位 出血 熱感
全身症状 浮腫、背部痛 熱感、疲労、倦怠感、顔面浮腫
その他 難聴、喀血、喘息、単純疱疹、脱毛、真菌性皮膚炎、多汗、ガングリオン、白内障、眼痛、飛蚊症、眼の乾燥、不正咬合、歯周炎、体重増加、副鼻腔炎、顔面痛
  • *海外のみで報告

  • 注1:発現した場合は投与を中止すること。

  • 注2:甲状腺機能を定期的に検査し、甲状腺機能低下症があらわれあるいは悪化した場合には適切な治療を行うことが望ましい。

  • 注3:定期的に尿糖、HbA1C等の検査を実施することが望ましい。

薬価

ジェノトロピンゴークイック注用5.3mg 28723円/キット

評価サマリー

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