アセサイド6%消毒液

化学的滅菌・殺菌消毒剤(医療器具・機器・装置専用)

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リスト同薬効薬剤
一般名 過酢酸
製造/販売 サラヤ
剤形/規格
  • アセサイド6%消毒液

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効能・効果

  • 医療器具の化学的滅菌又は殺菌・消毒

用法・容量

  • 調製法

    本品の実用液の調製は、次の方法による。

    • 第一剤75mL、第二剤75mL及び精製水1350mLの割合で混和し、0.3w/v%実用液を製する。

  • 使用方法

    • あらかじめ洗浄、水洗を行った医療器具を液に完全に浸漬する。細孔のある器具類や構造の複雑な器具類は、実用液を加圧注入又は吸引することにより、実用液と十分に接触させる。

    • 5分以上浸漬する。
      芽胞の殺滅を要する場合は10分以上浸漬する。

    • 浸漬後、取り出した医療器具を、原則として滅菌水を用い、流水で15秒以上すすぐ。使用目的により水を使用することもできる。細孔のある器具類や構造の複雑な器具類は、内孔等に薬液が残りやすいので、水の加圧注入やすすぎ時間を延長するなどして十分にすすぐ。

注意事項

重要な基本的注意

  • 人体に使用しないこと。

  • 本品第一剤は酢酸様の強い刺激臭がある。換気設備のある部屋で保管及び使用すること。実用液の調製には、専用の浸漬装置を用いるか、ドラフト等を使用して、蒸気の吸入を可能な限り回避すること。実用液の使用及び保管に際しては、フタ付き容器等を使用し蒸散を防ぐと共に換気を心がけること。なお、必要に応じ、ドラフト内での使用も考慮すること。

  • 眼に決して入らぬよう眼鏡等の保護具をつけるなど、十分注意して取り扱うこと。実用液の調製等第一剤を扱う場合は洗眼できる設備のある場所や洗眼用の水を準備して行うこと。誤って眼に入った場合は、直ちに多量の水で洗った後、専門医の処置を受けること。

  • 第一剤を扱う場合(実用液の調製や漏洩処理)、蒸気は眼、呼吸器等の粘膜を刺激するので、眼鏡、マスク等の保護具をつけ、吸入又は接触しないよう注意すること。実用液を扱う場合を含めて、換気を心がけること。

  • 第一剤を扱う場合は、過酢酸水溶液との接触により皮膚が白色化又は浮腫を生じることがあるので、ゴム手袋等の保護具を着け、皮膚に付着しないように注意すること。皮膚に付着したときは直ちに多量の水で洗い流すこと。実用液を使用する際も、取り扱い時は、ゴム手袋を着用すること。

適用上の注意

  • 誤飲を避けるため、保管及び取り扱いに十分注意すること。

  • 実用液を調製する場合、ピペットなどで直接口で吸引して調製しないこと。

  • 本品は酸性であるので、次亜塩素酸塩等の塩素系製剤と混合すると塩素ガスを発生するので、混合しないこと。

その他の注意

  • マウスの皮膚に適用した非臨床試験において、過酢酸は弱い完全発がん物質であるとの報告がある。過酢酸エアロゾルを吸入させた非臨床試験において、マウスに肺腫瘍を形成させたとの報告がある

取扱上の注意

  • <注意>

    • 浸漬には、フタ付き容器を用い、使用中はフタをすること。

    • 実用液は、容器にフタをし、直射日光を避け、常温で保管すること。

    • 第二剤は、成分、分量、特性の関係で過飽和溶液の状態になっているので、結晶が析出することがある。析出した結晶は温水浴で加温して溶解してから使用すること。第一剤については、過酢酸の分解が促進されるので、加温しないこと。

    • 第二剤は、氷点下で結晶が析出したり、凝固することがあるため、0℃以上で保管すること。

    • 塩化ビニルやシリコン等の樹脂を使用している器具等に用いる場合、樹脂の部分が黄色く着色することがある。

  • <実用液の再使用>

    実用液は実用下限濃度(過酢酸濃度0.2%)になるまで繰り返し使用できる。水や有機物の混入により、実用液中の有効成分濃度の低下が促進される。使用前に実用下限濃度以上であることを確認すること。

  • <応急処置>

    • 皮膚に触れた場合

      直ちに汚染された衣服等を脱ぎ、流水で十分に洗い流す。痛みが続く場合は医師の診断を受ける。

    • 眼に入った場合

      直ちに流水で15分間以上洗眼し、眼科医の診断を受ける。洗浄が遅れたり不十分な場合、眼の障害を生じるおそれがある。

    • 吸入した場合

      速やかに新鮮な空気の場所に移し、専門医の診断を受ける。

    • 誤飲した場合

      直ちに多量の水や牛乳を飲ませる。無理に吐かせないで速やかに医師の診断を受ける。吐かせることにより誤嚥すると呼吸器系に障害を起こすおそれがある。

  • <廃棄方法>

    実用液を廃棄する場合、多量の廃水とともに公共排水設備に流入する施設では、そのまま排水する。そうでない場合は、中和等の処理をしてから排水すること。原液(主剤、第一剤)を廃棄する場合、多量の濃厚液が直接廃水処理施設に流入すると活性汚泥に影響し、トラブルの原因になることがあるので、実用液を調製してから処理すること。原液をこぼした場合等、こぼした原液はペーパータオル等で吸い取って廃棄すること。容器に残った原液は以下のいずれかの処理をすること。処理の際、換気に注意し、手袋やマスク、眼鏡等の保護具を着用して、液との直接の接触を避けること。実用液、原液いずれの場合も地方自治体の排水基準に従うこと。詳細については、アセサイド廃液処理の手引きを参照のこと。

    • 大量の水で十分希釈する。

    • アルカリと混合して、酢酸及び過酢酸を中和、分解する。

    • チオ硫酸ナトリウム等の還元剤を添加して過酸化水素及び過酢酸を分解した後、希釈又は中和する。

相互作用

副作用

薬価

アセサイド6%消毒液

評価サマリー

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