モノアミン酸化酵素阻害剤投与中又は投与後2週間以内の患者〔「相互作用」(1)の項参照〕
重篤な高血圧症、動脈硬化症の患者〔血圧上昇のおそれがある。〕
心疾患のある患者〔本剤は心収縮力を増強し、心拍出量を増加させるため、症状が悪化するおそれがある。〕
甲状腺機能亢進症の患者〔心機能亢進状態にあるため、本剤が心機能に対し悪影響を及ぼす可能性がある。〕
本剤の成分又はアドレナリン作動薬に対し過敏症の患者〔過敏症が発現するおそれがある。〕
不眠症、激越状態にある患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
薬物乱用の既往歴のある患者〔反復投与により薬物依存を生じるので、乱用のおそれがある。〕
下記疾病・症状の改善
ナルコレプシー、各種の昏睡、嗜眠、もうろう状態、インシュリンショック、うつ病・うつ状態、統合失調症の遅鈍症
手術中・手術後の虚脱状態からの回復促進及び麻酔からの覚せい促進
麻酔剤、睡眠剤の急性中毒の改善
通常、成人には、1日1〜2mL(メタンフェタミン塩酸塩として3〜6mg)を皮下又は筋肉内に注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
反復投与により薬物依存を生じるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し、慎重に投与すること。
本剤投与中の患者には、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
治療の目的以外には使用しないこと。
高血圧症の患者〔血圧上昇のおそれがある。〕
腎機能障害のある患者〔排泄が遅延し、高い血中濃度が持続するおそれがある。〕
投与経路
皮下又は筋肉内注射にのみ使用すること。
筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に注意すること。
同一部位への反復注射は避けること。
なお、低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には特に注意すること。
神経走行部位を避けるよう注意すること。
注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合には、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。
アンプルカット時
アンプルカット時には、異物の混入を避けるため、エタノール綿等で清拭することが望ましい。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| モノアミン酸化酵素阻害剤 | 高血圧クリーゼを起こすことがある。 | モノアミン酸化酵素阻害剤により増加したノルアドレナリンが、本剤により神経終末から大量に遊離される。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| グアネチジン | これらの薬剤の降圧作用を阻害する。 | 本剤はグアネチジンのアドレナリン作動性神経遮断作用に拮抗する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| メチルドパレセルピン | これらの薬剤の降圧作用を阻害する。 | 機序は不明である。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 三環系抗うつ剤イミプラミンアミトリプチリン等 | 本剤の作用が増強されることがある。 | 機序は不明である。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 全身麻酔剤ハロタン等 | 不整脈・心室細動を起こすことがある。 | 機序は不明である。 |
本剤は副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
依存性
反復投与により薬物依存を生じるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し、慎重に投与すること。
| 頻度不明 | |
| 精神神経系 | 興奮、情動不安、めまい、不眠、多幸症、振戦、頭痛 |
| 循環器 | 心悸亢進、頻脈、血圧上昇 |
| 消化器 | 食欲不振、口渇、不快な味覚、下痢、便秘 |
| 過敏症 | 蕁麻疹 |
| その他 | インポテンツ、性欲の変化 |
注1:このような症状があらわれた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。
注2:このような症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
ヒロポン注射液 623円/管
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