点頭てんかん
気管支喘息
関節リウマチ
副腎皮質機能検査
ネフローゼ症候群(副腎皮質ホルモンを除く他剤が無効で、副腎皮質ホルモン療法が不適当な場合に限る)
副腎皮質機能検査の場合
1日テトラコサクチドとして0.5〜1.0mg(1〜2mL)を1〜2回に分けて筋注する。
必要があれば連続2〜3日行う。
上記以外の場合
通常成人1日テトラコサクチドとして0.5〜1.0mg(1〜2mL)を1〜2回に分けて筋注する。
年齢、症状により適宜増減する。
副腎皮質ホルモン療法から本剤に切り替える際は離脱症状を防ぐため、副腎皮質ホルモン剤の投与を急に中断せず一定期間(最低1週間)これらを併用すること。
まれにショックを起こすことがあるので、使用に際して下記の点に留意すること。
ショック等の反応を予測するため、十分な問診を行うこと。
あらかじめ皮膚テストを行うことが望ましい(皮膚テストとしてはコートロシン注射用0.25mgの104倍程度の希釈液を皮内に注入し、15〜20分後の皮膚反応を観察するなどの方法がある)。
本剤の投与に際しては、常時、ただちに救急処置のとれる準備を整えておくこと。
本剤の投与後は、患者を安静にさせ、観察を行うことが望ましい。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児に投与する場合には、低用量より投与を開始し、投与中は頭部CTによる観察、心電図・心エコー図等による心精査を行い、異常が認められた場合には中止する等適切な処置を行うこと(「小児等への投与」の項参照)。
本剤投与中に水痘に感染すると、致命的な経過をたどることがあるので、次の注意が必要である。
本剤投与前に水痘の既往や予防接種の有無を確認すること。
水痘の既往のない患者においては、水痘への感染を極力防ぐよう常に十分な配慮と観察を行うこと。感染が疑われる場合や感染した場合には、直ちに受診するよう指導し、適切な処置を講ずること。
水痘の既往や予防接種を受けたことがある患者であっても、本剤投与中は、水痘を発症する可能性があるので留意すること。
アジソン病、あるいは副腎皮質ホルモン剤長期連用患者[急性副腎皮質不全(アジソンクリーゼ)又は離脱症状を起こすことがあるので、使用中、発熱、チアノーゼ、消化器症状(腹痛、下痢)、脱力感、頭痛等の症状が発現した場合には、直ちに比較的大量の副腎皮質ホルモン剤を投与すること。]
アレルギー素因のある患者、本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、気管支喘息患者、又は、本剤の投与を一時中断している患者[まれにショック様症状を起こすことがある。なお皮膚テスト陰性の気管支喘息患者に投与した場合にも、重篤な気管支喘息発作を誘発することがあるので、観察を十分に行うこと。]
高齢者、高血圧、心・腎疾患の患者[副腎皮質ホルモンの過剰分泌により、浮腫、高血圧、乏尿等を起こすことがある。]
結核その他の感染症を合併している患者[症状が悪化するおそれがあるので、感受性のある抗生物質、化学療法剤を併用すること。]
糖尿病、消化性潰瘍、精神病の患者[症状が悪化するおそれがある。]
クッシング症候群の患者[症状が悪化するおそれがある。]
骨粗鬆症の患者[症状が悪化するおそれがある。]
投与経路
筋肉内注射にのみ使用すること。
筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため下記の点に注意すること。
注射部位については、神経走行部位を避けて慎重に投与すること。
くりかえし注射する場合には、左右交互に注射するなど、同一部位を避けること。なお、低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には特に注意すること。
注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
開封時
アンプルカット時の異物混入を避けるため、エタノール消毒綿等で清拭しカットすること。
本品は、「ワンポイントカットアンプル」を使用しているので、アンプル枝部のマークを上にして、反対方向に折りとること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| カリウム排泄を促進する利尿薬 チアジド系利尿薬、エタクリン酸、アセタゾラミド、フロセミド等 | 過剰のカリウム放出を起こすおそれがある。 | ACTHにより分泌が亢進される副腎皮質ホルモンにカリウム排泄促進作用があると考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| インスリン | 血糖降下作用が減弱するおそれがある。 | ACTHにより産生が促進される糖質コルチコイドに糖新生促進作用及び強い抗インスリン作用があると考えられている。 |
承認前の調査568例中報告された主な副作用は浮腫6.3%(36件)、満月様顔貌3.4%(19件)、色素沈着3.2%(18件)、ざ瘡2.5%(14件)、低カリウム血症1.9%(11件)、不眠1.2%(7件)であった。
承認後の調査2,232例中報告された主な副作用はショック様症状0.5%(10件)、浮腫5.2%(117件)、満月様顔貌4.7%(105件)、色素沈着4.6%(102件)、低カリウム血症2.7%(59件)、体重増加1.6%(36件)、不眠1.3%(28件)、ざ瘡1.2%(26件)、血圧上昇1.2%(26件)であった。〔再審査対象外〕
(頻度不明注))
ショック様症状
ショック様症状を起こすことがあるので、呼吸困難、血圧低下、チアノーゼ等の過敏症状あるいは重篤な気管支喘息発作が発現した場合には、直ちに投与を中止し、気道確保、副腎皮質ホルモン剤の静注、強心薬、昇圧薬、アミノフィリン系薬剤等の投与あるいは人工呼吸等の適切な処置を行うこと。
誘発感染症、感染症の増悪
誘発感染症、感染症の増悪があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
注)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。
下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 1〜5%未満 | 0.1〜1%未満 | 頻度不明 注) | |
| 精神神経系 | 不眠 | 頭痛、不安、傾眠、痙攣、めまい | |
| 代謝 | 満月様顔貌、浮腫、低カリウム血症 | 尿量減少 | 高カルシウム尿症 |
| 循環器 | 血圧上昇 | 心悸亢進 | |
| 消化器 | 腹部膨満 | 食欲減退、食欲亢進 | |
| 皮膚 | ざ瘡、色素沈着 | 発疹、多毛、潮紅、熱感 | |
| 全身症状 | 体重増加 | ||
| その他 | 注射部位の硬結・疼痛 |
注)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。
コートロシンZ筋注0.5mg 1836円/管
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