本剤の成分並びにアミノグリコシド系抗生物質又はバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
<適応菌種>
カナマイシンに感性の大腸菌、赤痢菌、腸炎ビブリオ
<適応症>
感染性腸炎
カナマイシンとして、通常成人1日2〜4g(力価)を4回に分割経口投与する。小児には1日体重1kg当り50〜100mg(力価)〔本剤1.0〜2.0mL〕を4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
| 体重 | 1日投与量 | 投与法 |
| 4kg | 200〜400mg(力価) | 1回1〜2mLずつ、1日4回 |
| 8kg | 400〜800mg(力価) | 1回2〜4mLずつ、1日4回 |
| 10kg | 500〜1,000mg(力価) | 1回2.5〜5mLずつ、1日4回 |
| 20kg | 1,000〜2,000mg(力価) | 1回5〜10mLずつ、1日4回 |
腎障害のある患者[腎障害が増悪するおそれがある。]
難聴のある患者[難聴が増悪するおそれがある。]
腸管に潰瘍のある患者[腸管からの吸収が増加することがある。]
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]
使用の際はよく振盪すること。
使用後は必ず密栓すること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 麻酔剤筋弛緩剤ツボクラリンパンクロニウム臭化物ベクロニウム臭化物トルペリゾンA型ボツリヌス毒素等 | 呼吸抑制があらわれるおそれがある。呼吸抑制があらわれた場合には、必要に応じ、コリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与等の適切な処置を行うこと。 | 両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強される。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献、自発報告等を参考に集計した。(再審査対象外)
| 5%以上又は頻度不明 | 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
| 神経系注2) | 難聴(連用時) | ||
| 腎臓注2) | 腎障害(連用時) | ||
| 消化器 | 食欲不振、悪心、下痢等の胃腸症状 | ||
| 過敏症注3) | 過敏症状 | ||
| ビタミン欠乏症 | ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) |
注2)観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止すること。
注3)症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
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