黄疸、腹水、肝性脳症のいずれかの症状のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
下記疾患における肝機能の改善
肝硬変(代償性)
通常成人は、マロチラートとして、1日600mg(3錠)を3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
黄疸等の重篤な副作用があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行うこと(特に投与後2、4、6週の検査は必ず行うこと)。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
食道静脈瘤のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
承認前の調査1,282例中報告された副作用は7.5%(96例)で、主な副作用は食欲不振、嘔吐等の消化器症状7.4%(95例)、発疹、そう痒感等の皮膚症状2.3%(30例)、眠気、頭痛等の精神神経症状0.6%(8例)であった。
承認後における使用成績調査(6年間)12,773例中報告された副作用は11.7%(1,489例)で、主な副作用は食欲不振、嘔吐等の消化器症状5.3%(673例)、AST(GOT)、ALT(GPT)、ビリルビン上昇等の肝機能異常6.0%(766例)、発疹、そう痒感等の皮膚症状1.6%(210例)、眠気、頭痛等の精神神経症状0.4%(54例)等であった。
(頻度不明注))
黄疸、腹水、AST(GOT)、ALT(GPT)、ビリルビンの高度上昇等の重篤な肝障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
なお、黄疸等の症状は食欲不振、悪心等の消化器症状が先行してあらわれることがあるので、これらの症状についても観察を十分に行うこと。
注)自発報告による副作用のため頻度不明。
下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
| 肝臓 | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ビリルビン上昇等 | |
| 過敏症 | 発疹、そう痒感等 | |
| 消化器 | 食欲不振、嘔吐、胃部不快感、腹部膨満感、腹痛、下痢、口内炎、口渇 | 便秘 |
| 精神神経系 | 頭痛 | 眠気、めまい、しびれ感 |
| 血液 | 白血球減少、血小板減少 | 赤血球減少、好酸球増加等 |
| その他 | 倦怠感、発熱、α-フェトプロテイン上昇 |
カンテック錠200mg 95.3円/錠
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