2.1 本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
2.3 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により排尿困難、尿閉等があらわれ、症状が増悪することがある。]
2.4 低出生体重児・新生児[9.7.1参照]
○じん麻疹
○血管運動性浮腫
○枯草熱
○皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、薬疹)
○アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎
○感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽
なお、年齢、症状により適宜増減する。
眠気を催すことがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 開放隅角緑内障の患者
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
9.1.2 眼内圧亢進のある患者
抗コリン作用により眼内圧が上昇し、症状が増悪するおそれがある。
9.1.3 甲状腺機能亢進症のある患者
抗コリン作用により症状が増悪するおそれがある。
9.1.4 狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害のある患者
抗コリン作用により平滑筋の運動抑制、緊張低下が起こり、症状が増悪するおそれがある。
9.1.5 循環器系疾患のある患者
抗コリン作用による心血管系への作用により、症状が増悪するおそれがある。
9.1.6 高血圧症のある患者
抗コリン作用により血管拡張が抑制され、血圧が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
9.7.1 低出生体重児及び新生児
投与しないこと。中枢神経系興奮等の抗コリン作用に対する感受性が高く、痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれがある。[2.4参照]
9.7.2 乳児、幼児及び小児
乳児、幼児及び小児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 中枢神経抑制剤バルビツール酸誘導体プリミドンアルコールMAO阻害剤セレギリン塩酸塩ラサギリンメシル酸塩サフィナミドメシル酸塩抗コリン作用を有する薬剤チキジウム臭化物アトロピン硫酸塩水和物ブチルスコポラミン臭化物 | 相互に作用を増強することがあるので、併用する場合には減量するなど慎重に投与すること。 | 中枢神経抑制剤、アルコール:本剤の中枢抑制作用により、作用が増強される。MAO阻害剤:本剤の解毒機構に干渉し、作用を遷延化し増強することがある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ドロキシドパノルアドレナリン | 併用により血圧の異常上昇を来すおそれがある。 | 本剤はヒスタミンによる毛細血管拡張を抑制する。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 再生不良性貧血、無顆粒球症(いずれも頻度不明)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 過敏症 | 発疹 |
| 泌尿器 | 多尿、排尿困難 |
| 精神神経系 | 神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気 |
| 消化器 | 口渇、胸やけ |
| 肝臓 | 肝機能障害(AST・ALT・A1-Pの上昇等) |
| 血液 | 血小板減少 |
クロダミンシロップ0.05% 0.77円/mL
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。