クラリチン

持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤

3.73921(1件) 薬の評価を見る
リスト同薬効薬剤
一般名 ロラタジン
製造/販売 バイエル薬品 / 塩野義製薬
剤形/規格
  • クラリチン錠10mg
  • クラリチンレディタ...

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禁忌

  • 2.1

     本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • ○アレルギー性鼻炎

  • ○蕁麻疹

  • ○皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

用法・容量

  • 成人

    • 通常、ロラタジンとして1回10mgを1日1回、食後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

  • 小児

    • 通常、7歳以上の小児にはロラタジンとして1回10mgを1日1回、食後に経口投与する。

注意事項

重要な基本的注意

  • <効能共通>

    • 8.1

       効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。

  • <アレルギー性鼻炎>

    • 8.2

       季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。

慎重投与

  • 9.1 合併症・既往歴等のある患者

    • 9.1.1 てんかんの既往のある患者

      • 十分な問診を行うこと。発作があらわれたとの報告がある。[11.1.2参照]

  • 9.2 腎機能障害患者

    • ロラタジン及び活性代謝物descarboethoxyloratadine(DCL)の血漿中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.1参照]

  • 9.3 肝機能障害患者

    • ロラタジンの血漿中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.2参照]

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。動物試験(ラット、ウサギ)で催奇形性は認められていないが、ラットで胎児への移行が報告されている。

  • 9.6 授乳婦

    • 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行が報告されている。[16.5参照]

  • 9.7 小児等

    • 9.7.1

       3歳以上7歳未満の小児に対しては、ロラタジンドライシロップ1%を投与すること。

    • 9.7.2

       低出生体重児、新生児、乳児又は3歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。

  • 9.8 高齢者

    • 高い血中濃度が持続するおそれがある。一般に生理機能(肝、腎等)が低下している。[16.6.4参照]

過量投与

  • 13.1 症状

    • 海外において、過量投与(40mgから180mg)により眠気、頻脈、頭痛が報告されている。

  • 13.2 処置

    • 本剤は血液透析によって除去できない。[16.6.1参照]

適用上の注意

  • 14.1 薬剤調製時の注意

    • <レディタブ錠10mg>

      • 通常の錠剤に比べ柔らかいため自動分包機には適さない。

  • 14.2 薬剤交付時の注意

    • <錠10mg>

      • 14.2.1

         PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    • <レディタブ錠10mg>

      • 14.2.2

         以下の点について指導すること。

        • (1)ブリスターシートから取り出して服用すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

        • (2)吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出すこと。

        • (3)ブリスターシートからの取り出しは、裏のシートを剥がした後、爪を立てずに指の腹で押し出すこと。欠けや割れが生じた場合は全量服用すること。レディタブ錠は錠剤と比べて性質上柔らかく、割れることがあるので、シートを剥がさずに押し出さないこと。

      • 14.2.3

         口腔内で速やかに崩壊することから唾液のみ(水なし)でも服用可能であるが、口腔粘膜から吸収されることはないため、水なしで服用した場合は唾液で飲み込むこと。

      • 14.2.4

         寝たままの状態では水なしで服用しないこと。

相互作用

相互作用序文

  • ロラタジンからDCLへの代謝にはCYP3A4及びCYP2D6の関与が確認されている。[16.4参照]

薬物代謝酵素用語

CYP3A4

薬物代謝酵素用語

CYP2D6

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
エリスロマイシン、シメチジン[16.7参照] ロラタジン及びDCLの血漿中濃度の上昇が認められるので、患者の状態を十分に観察するなど注意すること。 薬物代謝酵素(CYP3A4、CYP2D6)阻害作用を有する医薬品との併用により、ロラタジンからDCLへの代謝が阻害され、ロラタジンの血漿中濃度が上昇する。[DCLの血漿中濃度が上昇する機序は不明]

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

    • チアノーゼ、呼吸困難、血圧低下、血管浮腫等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 11.1.2 てんかん

    (頻度不明)[9.1.1参照]

  • 11.1.3 痙攣

    (頻度不明)

  • 11.1.4 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

    • AST、ALT、γ-GTP、Al-P、LDH、ビリルビン等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上 0.1〜1%未満 0.1%未満 頻度不明
精神神経系 眠気、倦怠感 めまい、頭痛
呼吸器 鼻の乾燥感、咽頭痛
消化器 腹痛、口渇、嘔気・嘔吐、下痢、便秘、口内炎 口唇乾燥 胃炎
過敏症 発疹 じん麻疹 発赤、紅斑、そう痒
皮膚 脱毛
肝臓 ALT上昇、AST上昇、ビリルビン値上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇
腎臓 BUN上昇、タンパク尿 尿閉
循環器 動悸 頻脈
血液 好酸球増多、白血球減少、好中球減少、単球増多、リンパ球減少、白血球増多、リンパ球増多、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、好塩基球増多、血小板減少、好中球増多
その他 尿糖、眼球乾燥、耳鳴、ほてり 味覚障害、月経不順、胸部不快感 不正子宮出血、胸痛、難聴、浮腫(顔面・四肢)

薬価

クラリチン錠10mg 31.7円/錠
クラリチンレディタブ錠10mg 31.7円/錠

評価サマリー

もっとも参考になった評価コメント

副作用の頻度

投稿日: 2016/01/17 参考率: 98%(49人/50人)

小児科/50代/処方経験あり

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