○薬物中毒の際の排泄促進(ただし、pHの上昇により尿中排泄の促進される薬物に限る)
○アシドーシス
○下記疾患又は状態に伴う悪心・嘔吐及びめまい
動揺病、メニエール症候群、その他の内耳障害
○急性蕁麻疹
<薬物中毒の際の排泄促進、動揺病等に伴う悪心・嘔吐及びめまい、急性蕁麻疹>
炭酸水素ナトリウムとして通常成人1回12〜60mEq(1〜5g)を静脈内注射する。
<アシドーシス>
一般に通常用量を次式により算出し、静脈内注射する。
必要量(mEq)=不足塩基量(mEq/L)×0.2×体重(kg)
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
心肺蘇生時には、炭酸ガスを十分排除する必要があるので、本剤の投与にあたっては、換気を十分に行うこと
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心停止のある患者
炭酸ガスが蓄積し、細胞内アシドーシス発現の誘因となるおそれがある
9.1.2 うっ血性心不全の患者、重症高血圧症の患者
循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
9.1.3 末梢及び肺浮腫のある患者
浮腫が悪化するおそれがある。
9.1.4 低カルシウム血症の患者
低カルシウム血症が悪化するおそれがある。
9.1.5 低カリウム血症の患者
低カリウム血症が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
水分、ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
9.5.1 妊娠高血圧症候群の患者
水分、ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、妊娠高血圧症候群を悪化させるおそれがある。
9.5.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
9.7.1 新生児
必要最少量を注射用水で2%以下の濃度に希釈して、できるだけ緩徐(1mEq/分以下)に投与することが望ましい。高濃度液を投与すると、頭蓋内出血を起こすとの報告がある
9.8 高齢者
投与速度を緩徐にするなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 全般的な注意
14.1.1 使用時には、感染に対する配慮をすること。
14.1.2 注射針や輸液セットのびん針は、ゴム栓の刻印部(○印)に垂直にゆっくりと刺すこと。斜めに刺した場合、削り片の混入及び液漏れの原因となるおそれがある。また、針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。
14.2 薬剤調製時の注意
14.2.1 本剤はアルカリ性の炭酸塩の製剤であるため、配合変化を起こしやすい。配合変化を起こした場合は使用できないため、注意すること。
14.2.2 カルシウムイオンと沈殿を生じるので、カルシウム塩を含む製剤と配合しないこと。
14.3 薬剤投与時の注意
14.3.1 寒冷期に結晶が析出することがあるが、この場合には温めて結晶を溶解して使用すること。
14.3.2 薬液点滴中に点滴筒内の液面が下がることがあるので、点滴筒内に約2/3の液をためて点滴を始めること。
14.3.3 ゆっくり静脈内に投与すること。
14.3.4 血管外へ漏れると組織の炎症・壊死を起こすことから
14.3.5 血管痛があらわれた場合には、注射部位を変更すること。また、場合によっては投与を中止すること。
14.3.6 原則として、連結管を用いたタンデム方式による投与は行わないこと。輸液セット内に空気が流入するおそれがある。
14.3.7 容器の目盛りは目安として使用すること。
14.3.8 残液は使用しないこと。
20.1 品質保持のためにガスバリア性の外袋で包装しているので、使用時まで開封しないこと。
20.2 外袋を開封する前にインジケーター(炭酸ガス検知剤)の色を確認し、紫色の場合は使用しないこと。
20.3 以下の場合には使用しないこと。
・外袋内や容器表面に水滴や結晶が認められる場合
・容器から薬液が漏れている場合
・性状その他薬液に異状が認められる場合
・ゴム栓部のシールがはがれている場合
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 過剰投与 | アルカローシス、高ナトリウム血症、低カリウム血症 |
| 過剰投与 | 血液凝固時間延長 |
| 過剰投与 | テタニー |
| 神経系 | 口唇しびれ感、知覚異常 |
| 投与部位 | 血管痛 |
| その他 | 発熱、全身冷感、不快感、貧血、悪心、徐脈 |
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