テルロン

選択的ドパミン作動薬

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リスト同薬効薬剤
一般名 テルグリド
製造/販売 バイエル薬品
剤形/規格
  • テルロン錠0.5

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禁忌

  • 麦角製剤に対し過敏症の既往歴のある患者

  • 妊娠高血圧症候群

    の患者[産褥期に痙攣,脳血管障害,心臓発作,高血圧が発現するリスクが高い.]

  • 産褥期高血圧の患者[「禁忌」2.の項参照]

効能・効果

  • 高プロラクチン血性排卵障害

  • 高プロラクチン血性下垂体腺腫(外科的処置を必要としない場合に限る)

  • 乳汁漏出症

  • 産褥性乳汁分泌抑制

用法・容量

  • 通常,1回1錠(テルグリドとして0.5mg)を1日2回食後に経口投与する.なお,症状により適宜増減する.

注意事項

重要な基本的注意

  • 血圧下降

    がみられることがあるので,自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること.

  • 乳汁漏出症や高プロラクチン血性排卵障害では,投与開始前に,トルコ鞍の検査を行うこと.

  • 産褥性乳汁分泌抑制に対して投与する際には,場合により氷罨法等の補助的方法を併用すること.

  • 産褥性乳汁分泌抑制に対して投与する際には,分娩後,呼吸,脈拍,血圧等が安定した後,投与すること.また,投与中(特に投与初日)は観察を十分に行い,血圧上昇,頭痛,中枢神経症状等があらわれた場合には,直ちに投与を中止すること.

  • 本剤を長期連用する場合には,プロラクチン分泌が抑制され,婦人科的異常が起こる可能性があるので,定期的に一般的な婦人科検査を実施すること.[「その他の注意」(2)の項参照]

  • 妊娠を望まない患者には避妊の方法を指導すること.

  • 妊娠希望の患者に本剤投与中は,妊娠を早期に発見するため定期的に妊娠反応等の検査を実施すること.

  • 高プロラクチン血性排卵障害で本剤の投与中に妊娠が確認された場合は,直ちに投与を中止すること.なお,下垂体腺腫のある患者では妊娠中に下垂体腺腫の拡大が起こることがあるので,本剤中止後も観察を十分に行い,腺腫の拡大を示す症状(頭痛,視野狭窄等)に注意すること.

慎重投与

  • 下垂体腫瘍がトルコ鞍外に進展し,視力障害等の著明な

    高プロラクチン血性下垂体腺腫の

    患者[

    類薬において,腫瘍縮小に伴う髄液鼻漏や視野障害の再発及び長期投与による腺腫の線維化が報告されている.

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照]

  • 肝障害又はその既往歴のある患者[代謝が遅延し,副作用がおこるおそれがある.]

  • 消化性潰瘍又はその既往歴のある患者[胃・十二指腸潰瘍を悪化するおそれがある.]

  • レイノー病の患者[レイノー症状を悪化するおそれがある.]

  • 精神病又はその既往歴のある患者[精神症状を悪化するおそれがある.]

  • 重篤な心血管障害又はその既往歴のある患者[心臓発作,脳血管障害等があらわれるおそれがある.]

  • 腎疾患又はその既往歴のある患者[排泄が遅延し,副作用がおこるおそれがある.]

適用上の注意

  • 男性患者における使用経験は少ない.

  • 薬剤交付時

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること.[PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている.]

その他の注意

  • 高プロラクチン血性下垂体腺腫の診断・治療については,国内外のガイドライン等の最新の情報を参考にすること.
  • 動物実験(ラット)で,長期大量投与により,子宮腫瘍を起こした例があるとの報告がある.

  • ラットに経口投与した生殖・発生毒性試験

    の結果,本剤の薬理作用による着床阻害(妊娠初期着床前投与),F

    1

    出生児の発育抑制(周産期・授乳期投与)が認められたが,催奇形性,F

    2

    (生存)胎児への影響は認められなかった.ウサギの器官形成期に経口投与した場合も,催奇形性は認められなかった.

  • 外国において,類薬を投与中に痙攣,脳血管障害,心臓発作,高血圧,後腹膜線維症があらわれたとの報告がある.

取扱上の注意

  • 小児の手のとどかない所に保管するよう指導すること.

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
降圧作用を有する薬剤 血圧低下がみられることがある. 類薬は血管運動中枢や交感神経伝達を抑制するので,降圧剤と併用すると相加的作用があらわれる.
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アルコール 相互に作用を増強し,胃腸系の副作用や,アルコール不耐性を起こすおそれがある. 機序は不明であるが,飲酒によりドパミン感受性が増大するおそれがある.
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
マクロライド系抗生物質エリスロマイシン,ジョサマイシン等 類薬の血中濃度が上昇することが報告されている. マクロライド系抗生物質は肝の薬物代謝酵素を抑制し,本剤の肝代謝を阻害するおそれがある.
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
フェノチアジン系薬剤 クロルプロマジン等 ブチロフェノン系薬剤ハロペリドール,スピペロン等 相互に作用を減弱することがある. フェノチアジン系薬剤,ブチロフェノン系薬剤はドパミン受容体遮断作用を有し,本剤の作用と拮抗する.

副作用

副作用発現状況の概要

  • 承認時及び使用成績調査での調査症例3,746例中,517例(13.80%)に副作用が認められた.主な副作用は,悪心・嘔気353件(9.42%),嘔吐92件(2.46%),便秘87件(2.32%),ふらつき46件(1.23%),眠気43件(1.15%),頭痛36件(0.96%),倦怠感31件(0.83%)等であった.(再審査終了時)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • ショック

    急激な血圧低下によるショックを起こすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,昇圧等の適切な処置を行うこと.

  • 胸膜又は肺の線維性変化

    咳嗽・呼吸困難を伴う胸膜又は肺の線維性変化があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止すること.

  • 幻覚・妄想,せん妄

    幻覚・妄想,せん妄があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には減量又は休薬等の適切な処置を行うこと.

  • 胃・十二指腸潰瘍悪化

    胃・十二指腸潰瘍の悪化がみられることがあるので,悪化がみられた場合には投与を中止すること.

その他の副作用

  • 下記の副作用があらわれることがあるので,このような場合には適切な処置を行うこと.

5%以上 0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
過敏症注) 発疹 そう
消化器 悪心 嘔吐,食欲不振,胃痛・腹痛,胃部不快感,腹部膨満感,便秘 下痢,胸やけ
肝臓 肝機能異常[AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇等]
循環器 めまい,ふらつき,動悸,浮腫 胸部不快感※※
精神神経系 眠気,不眠,鼻閉,頭痛,頭重感 しびれ
その他 倦怠感,寒気,ほてり 発熱 脱毛,貧血※※
  • 注)投与を中止すること.

  • ※自発報告

  • ※※類薬での副作用

薬価

テルロン錠0.5 117.9円/錠

評価サマリー

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