ショック等の重篤な副作用が発現することがあるので,効能・効果,使用上の注意に特に留意すること。
本剤の成分又はピラゾロン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
先天性G-6PD欠乏症の患者
消化性潰瘍のある患者[PG合成抑制により胃の血流量が減少し,消化性潰瘍が悪化することがある。]
重篤な血液の異常のある患者[血液障害(再生不良性貧血,無顆粒球症等)があらわれるおそれがある。]
重篤な肝障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
重篤な腎障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
重篤な心機能不全のある患者[重篤な副作用(ショック等)が発現した場合,極めて危険な状態にいたるおそれがある。]
アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[発作を誘発させることがある。]
他の解熱剤では効果が期待できないか,あるいは他の解熱剤の投与が不可能な場合の緊急解熱。
スルピリン水和物として,通常,成人1回0.25g,症状により最大0.5gを皮下又は筋肉内に注射する。症状の改善が認められない時には,1日2回を限度として皮下又は筋肉内に注射する。
経口投与,直腸内投与が可能になった場合にはすみやかに経口投与又は直腸内投与にきりかえること。
長期連用は避けるべきである。
過敏症状等を予測するため,十分な問診を行うこと。
本剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
患者の状態を十分に観察し,副作用の発現に留意すること。過度の体温下降,虚脱,四肢冷却等があらわれることがあるので,特に高熱を伴う高齢者及び小児等又は消耗性疾患の患者においては,投与後の患者の状態に十分注意すること。
急性疾患に対し本剤を用いる場合には,次の事項を考慮すること。
発熱の程度を考慮し投与すること。
原則として同一の薬剤の長期投与を避けること(原則として5日以内に限ること)。
原因療法があればこれを行うこと。
感染症を不顕性化するおそれがあるので,感染による炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤を併用し,観察を十分行い慎重に投与すること。
他の解熱鎮痛消炎剤との併用は避けることが望ましい。
高齢者及び小児等には副作用の発現に特に注意し,必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること。
本人又は両親・兄弟が他の薬物に対するアレルギー,蕁麻疹,アレルギー性鼻炎又は食物アレルギー等の既往歴のある患者
消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍が再発することがある。]
血液の異常又はその既往歴のある患者[血液障害(再生不良性貧血,無顆粒球症等)があらわれるおそれがある。]
出血傾向のある患者[血小板機能異常があらわれることがある。]
肝障害又はその既往歴のある患者[症状が悪化又は再発するおそれがある。]
腎障害又はその既往歴のある患者[症状が悪化又は再発するおそれがある。]
心機能異常のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
過敏症の既往歴のある患者
気管支喘息のある患者[喘息発作を誘発するおそれがある。]
高齢者(「重要な基本的注意」の項参照)
アンプルカット時
本剤にはアンプルカット時にガラス微小片混入の少ないクリーンカットアンプル(CCアンプル)を使用してあるが,さらに安全に使用するため,従来どおりエタノール綿等で清拭することが望ましい。
皮下・筋肉内注射時
皮下・筋肉内投与後,神経麻痺,硬結等をきたすことがあるので注意すること。(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)
非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において,一時的な不妊が認められたとの報告がある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| リチウム | リチウム中毒があらわれるおそれがある。 | PG合成抑制によりリチウムの腎排泄が減少し,血中濃度が上昇すると考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| チアジド系利尿薬トリクロルメチアジドヒドロクロロチアジド 等 | これらの薬剤の利尿作用を減弱するおそれがある。 | PG合成抑制により,水,塩類の排泄を抑制すると考えられている。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
ショック
ショックがあらわれることがあるので,観察を十分に行い,胸内苦悶,血圧低下,顔面蒼白,脈拍異常,呼吸困難等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群),剥脱性皮膚炎
これらの副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと
再生不良性貧血,無顆粒球症
これらの副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
黄疸
黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
急性腎不全
急性間質性腎炎等により急性腎不全があらわれることがあるので,乏尿,血尿等の症状及び尿蛋白,BUN・血中クレアチニン上昇,高カリウム血症等の検査所見が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
下記の副作用があらわれることがあるので,異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 頻度不明 | |
| 過敏症 | 発疹・紅斑,浮腫,小疱性角膜炎,結膜炎, |
| 血液 | 貧血,血小板減少,血小板機能の低下(出血時間の延長)等 |
| 肝臓 | AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,Al-P上昇等 |
| 消化器 | 胃痛,食欲不振,悪心・嘔吐,下痢 |
| その他 | 頭痛,倦怠感 |
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