1.1 本剤と三環系抗うつ剤(アミトリプチリン塩酸塩等)との併用はしないこと。また、本剤の投与を中止してから三環系抗うつ剤の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。[2.6、10.1参照]
1.2 本剤は用量の増加とともにMAO-Bの選択的阻害効果が低下し、非選択的MAO阻害による危険性があり、また更なる効果が認められないため、1日10mgを超える用量を投与しないこと。[13.1参照]
2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 ペチジン塩酸塩
2.3
2.4 統合失調症又はその既往歴のある患者[精神症状の悪化が報告されている。]
2.5 覚醒剤、コカイン等の中枢興奮薬の依存又はその既往歴のある患者
2.6 三環系抗うつ剤(アミトリプチリン塩酸塩等)
2.7 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(フルボキサミンマレイン酸塩等)、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤(ボルチオキセチン臭化水素酸塩)、
パーキンソン病(レボドパ含有製剤を併用する場合:Yahr重症度ステージI〜IV、レボドパ含有製剤を併用しない場合:Yahr重症度ステージI〜III)
<レボドパ含有製剤を併用する場合>
通常、成人にセレギリン塩酸塩として1日1回2.5mgを朝食後服用から始め、2週ごとに1日量として2.5mgずつ増量し、最適投与量を定めて、維持量とする(標準維持量1日7.5mg)。1日量がセレギリン塩酸塩として5.0mg以上の場合は朝食及び昼食後に分服する。ただし、7.5mgの場合は朝食後5.0mg及び昼食後2.5mgを服用する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが1日10mgを超えないこととする。
<レボドパ含有製剤を併用しない場合>
通常、成人にセレギリン塩酸塩として1日1回2.5mgを朝食後服用から始め、2週ごとに1日量として2.5mgずつ増量し、1日10mgとする。1日量がセレギリン塩酸塩として5.0mg以上の場合は朝食及び昼食後に分服する。ただし、7.5mgの場合は朝食後5.0mg及び昼食後2.5mgを服用する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが1日10mgを超えないこととする。
8.1 本剤の投与中は、定期的に効果が持続していることを確認し、効果が消失している場合は使用を中止し、漫然と投与しないこと。
8.2 めまい、注意力・集中力・反射機能等の低下が起こることがあるので、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないように注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 高用量のレボドパ投与を受けている患者
副作用発現率が高い。
9.1.2 心・脳循環器系障害を有する患者
英国において、レボドパ単独群とセレギリン塩酸塩投与後にレボドパを併用投与した群を比較した試験
9.1.3 狭心症のある患者
心電図をモニターするなど、特に注意すること。本剤により増悪するおそれがある。[11.1.2参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎障害のある患者
本剤の代謝物が蓄積され、その代謝物による中枢作用が生じるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝障害のある患者
本剤の代謝が抑制され、毒性が大幅に増強されるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットにおいて胎盤通過が認められている
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットにおいて乳汁移行が認められている
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
増量にあたっては、血圧のモニタリングを行うなど、患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。起立性低血圧があらわれやすい。
13.1 症状
本剤の過量投与によりMAO-Bの選択性が低下し非選択的なMAO阻害による副作用が発現する可能性があるため、患者の状態には十分注意すること。過剰投与により発現する可能性のある症状として、精神神経系症状(失神、激越、眠気、幻覚、妄想、痙攣、自殺的行動、認知症、不安、不眠、抑うつ、神経過敏、頭痛、無動症や振戦の悪化等)、循環器系症状(ショック、血圧上昇、起立性低血圧、心悸亢進、紅潮、不整脈、血圧低下、発汗等)、超高熱、呼吸抑制と不全、下胸部痛、開口障害等があらわれるおそれがある。[1.2参照]
13.2 処置
痙攣等の中枢神経系の刺激の徴候と症状はジアゼパムの点滴静注で治療する。
14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
14.1.2 本剤の投与にあたっては、本剤の目的以外への使用あるいは他人への譲渡をしないよう指導すること。
14.1.3 本剤が不要となった際に病院・薬局等へ返却する場合の処置について、適切に指導すること。
14.1.4 本剤は口腔内で崩壊するが、口腔粘膜からの吸収を目的としないため、唾液又は水で飲み込むこと。
14.1.5 本剤は舌の上にのせ唾液を浸潤させ舌で軽くつぶし、崩壊後唾液のみで服用可能である。また、水で服用することもできる。
14.1.6 本剤は寝たままの状態では、水なしで服用させないこと。
15.1 臨床使用に基づく情報
15.1.1 レボドパ含有製剤併用及び非併用のパーキンソン病患者を対象とした国内の臨床試験にて、明らかに因果関係が否定出来ない抑うつからの自殺例が488例中2例に認められた。
15.1.2 英国において、早期・軽症パーキンソン病患者を対象に、レボドパ単独群とセレギリン塩酸塩投与後にレボドパを併用投与した群を比較した神経保護作用に関する長期臨床試験が実施された。その結果、レボドパ単独群の死亡率に対し、セレギリン塩酸塩投与後にレボドパを併用投与した群の死亡率が約1.6倍と有意に高かったとの報告
15.2 非臨床試験に基づく情報
過量連用により、依存性発現の可能性がある。
開封後、直射日光及び高温・高湿を避けて保存すること。
本剤はCYP2D6及びCYP3A4で代謝される。[16.4参照]
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ペチジン塩酸塩含有製剤ペチロルファントラマドール塩酸塩トラマールタペンタドール塩酸塩タペンタ[2.2参照] | 高度の興奮、精神錯乱等の発現が報告されている。なお、本剤の投与を中止してからトラマドール塩酸塩及びタペンタドール塩酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。またトラマドール塩酸塩から本剤に切り換える場合には2〜3日間の間隔を置くこと。 | 機序は不明である。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 選択的MAO-B阻害剤ラサギリンメシル酸塩アジレクトサフィナミドメシル酸塩エクフィナ[2.3参照] | 高血圧クリーゼ及びセロトニン症候群等の重篤な副作用発現のおそれがある。本剤の投与を中止してからラサギリンメシル酸塩及びサフィナミドメシル酸塩の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、ラサギリンメシル酸塩及びサフィナミドメシル酸塩の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに少なくとも14日間の間隔を置くこと。 | 相加作用のおそれがある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 三環系抗うつ剤アミトリプチリン塩酸塩トリプタノールアモキサピンアモキサンイミプラミン塩酸塩トフラニールクロミプラミン塩酸塩アナフラニールドスレピン塩酸塩プロチアデントリミプラミンマレイン酸塩スルモンチールノルトリプチリン塩酸塩ノリトレンロフェプラミン塩酸塩アンプリット[1.1、2.6参照] | 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛等の副作用があらわれ、更に三環系抗うつ剤との併用下において死亡例も報告されている。本剤の投与を中止してから三環系抗うつ剤及び四環系抗うつ剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、三環系抗うつ剤及び四環系抗うつ剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、少なくとも2〜3日間の間隔を置くこと。 | 詳細は不明であるが、相加・相乗作用によると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 四環系抗うつ剤マプロチリン塩酸塩ルジオミールミアンセリン塩酸塩テトラミドセチプチリンマレイン酸塩テシプール[2.6参照] | 高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛等の副作用があらわれ、更に三環系抗うつ剤との併用下において死亡例も報告されている。本剤の投与を中止してから三環系抗うつ剤及び四環系抗うつ剤の投与を開始するまでに、少なくとも14日間の間隔を置くこと。また、三環系抗うつ剤及び四環系抗うつ剤の投与を中止してから本剤の投与を開始するまでに、少なくとも2〜3日間の間隔を置くこと。 | 詳細は不明であるが、相加・相乗作用によると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 選択的セロトニン再取り込み阻害剤フルボキサミンマレイン酸塩ルボックスデプロメールパロキセチン塩酸塩水和物パキシルセルトラリン塩酸塩ジェイゾロフトエスシタロプラムシュウ酸塩レクサプロ[2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | セロトニン再取り込み阻害作用があるため脳内セロトニン濃度が高まると考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤ボルチオキセチン臭化水素酸塩トリンテリックス[2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | セロトニン再取り込み阻害作用があるため脳内セロトニン濃度が高まると考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤ミルタザピンレメロンリフレックス[2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | 脳内ノルアドレナリン、セロトニンの神経伝達が高まると考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤ミルナシプラン塩酸塩トレドミンデュロキセチン塩酸塩サインバルタベンラファキシン塩酸塩イフェクサー[2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | 脳内モノアミン総量の増加が考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤アトモキセチン塩酸塩ストラテラ[2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | 脳内モノアミン総量の増加が考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| マジンドールサノレックス[2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | 脳内モノアミン総量の増加が考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| メタンフェタミン塩酸塩ヒロポンリスデキサンフェタミンメシル酸塩ビバンセ[2.7参照] | 両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、マジンドール、メタンフェタミン塩酸塩及びリスデキサンフェタミンメシル酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。また本剤に切り換える場合にはミルナシプラン塩酸塩は2〜3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間、フルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、ボルチオキセチン臭化水素酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間の間隔を置くこと。 | 脳内モノアミン総量の増加が考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| CYP2D6及びCYP3A4の阻害作用を有する製剤注)シメチジンキニジン硫酸塩プロパフェノン塩酸塩ハロペリドールエリスロマイシンジョサマイシンクラリスロマイシンイトラコナゾールフルコナゾールミコナゾールクロトリマゾールエチニルエストラジオールベラパミル塩酸塩ジルチアゼム塩酸塩等 | 本剤の作用、毒性が大幅に増強される可能性がある。 | 本剤はCYP2D6及びCYP3A4によって代謝されることが判明しており、これを阻害する薬剤との併用により血中濃度の上昇をもたらす。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| レセルピン誘導体レセルピン等テトラベナジンバルベナジントシル酸塩 | 本剤の作用が減弱される可能性がある。 | 脳内ドパミンを減少させる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| フェノチアジン系薬剤プロクロルペラジンクロルプロマジンペラジン等ブチロフェノン系薬剤ブロムペリドール等スルピリドメトクロプラミド | 本剤の作用が減弱される可能性がある。 | 脳内ドパミン受容体を遮断する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| トラゾドン塩酸塩 | 相互作用は明らかになっていないが、トラゾドン塩酸塩の中止直後あるいは併用する場合には、本剤の投与量を徐々に増加するなど、慎重に投与を開始すること。 | セロトニン再取り込み阻害作用があるため脳内セロトニン濃度が高まると考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 | セロトニン症候群が発現する可能性がある。 | 脳内のセロトニン濃度を上昇させる作用を有するため、併用によりセロトニン濃度が更に高まると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 交感神経興奮剤エフェドリン塩酸塩メチルエフェドリン塩酸塩プソイドエフェドリン塩酸塩含有医薬品フェニルプロパノールアミン塩酸塩含有医薬品 | 血圧上昇、頻脈等の発現が報告されている。 | 本剤のMAO-B選択性が低下した場合、交感神経刺激作用が増強されると考えられる。 |
注)これらの薬剤と併用する場合にはモノアミン含有量の多い食物(チーズ、レバー、にしん、酵母、そら豆、バナナ、ビール、ワイン等)との併用には注意すること。CYP2D6及びCYP3A4を阻害する薬剤と併用する場合には本剤の血中濃度が上昇し、MAO-Bの選択性が消失する可能性がある。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 幻覚(4.5%)、妄想(1.3%)、錯乱(0.5%)、せん妄(0.1%)
11.1.2 狭心症(頻度不明)
狭心症の発現又は増悪が報告されている。[9.1.3参照]
11.1.3 悪性症候群(頻度不明)
本剤の急激な減量又は中止により、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、血清CK上昇等があらわれることがある。このような場合には、再投与後、漸減するとともに、体冷却、水分補給等の適切な処置を行うこと。なお、投与継続中に同様の症状があらわれることがある。
11.1.4 低血糖(頻度不明)
低血糖症状(意識障害、昏睡等)があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.5 胃潰瘍(0.4%)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 1〜5%未満 | 1%未満 | |
| 精神神経系 | 不随意運動、めまい・ふらつき、頭痛・頭重感、不眠、眠気 | 興奮、精神症状、ジストニア(筋緊張異常)、構音障害、歩行異常、不安、体のこわばり、しびれ、多夢、うつ症状、意識レベルの低下、緊張低下 |
| 消化器 | 悪心、嘔吐、食欲不振、口渇、胃痛・腹痛、便秘 | 下痢、消化不良 |
| 循環器 | 起立性低血圧、高血圧 | 動悸、低血圧、不整脈、心電図異常 |
| 肝臓 | 肝機能障害(AST、ALTの上昇) | |
| 過敏症 | 発疹 | |
| 泌尿器 | 排尿困難 | |
| 血液 | 白血球減少 | |
| 眼 | 視野狭窄 | |
| その他 | 血清CK上昇 | 浮腫、胸痛(胸部不快感)、倦怠感、ほてり・のぼせ、味覚異常、多汗、気分不良、疲労感、筋骨格硬直、腰痛、発熱、悪寒、体重減少、味覚低下、舌の違和感、意欲低下、筋攣縮、四肢痛、状態悪化 |
エフピーOD錠2.5 260.9円/錠
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