急性狭隅角緑内障の患者〔抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある。〕
重症筋無力症の患者〔筋弛緩作用により症状が悪化するおそれがある。〕
心身症(消化器疾患、高血圧症、心臓神経症、自律神経失調症)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ及び焦躁、易疲労性、睡眠障害
通常、成人にはフルジアゼパムとして1日0.75mgを3回に分け経口投与する。なお、年令・症状により適宜増減する。
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討すること。〔「重大な副作用」の項参照〕
心障害のある患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
肝障害、腎障害のある患者〔排泄が遅延するおそれがある。〕
脳に器質的障害のある患者〔作用が強くあらわれることがある。〕
乳児、幼児〔作用が強くあらわれるおそれがある。〕
高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
衰弱患者〔副作用があらわれやすい。〕
中等度又は重篤な呼吸不全のある患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意(禁忌、慎重投与、相互作用等)を必ず読むこと。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 中枢神経抑制剤フェノチアジン誘導体バルビツール酸誘導体等 | 作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 | ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| アルコール(飲酒) | 作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 | ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| モノアミン酸化酵素阻害剤 | 作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 | 機序不明 |
承認までの臨床試験における調査症例1017例中287例(28.2%)、承認後の使用成績調査8752例中224例(2.6%)、計9769例中511例(5.2%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。その主な副作用は眠気332件(3.4%)、めまい・ふらつき68件(0.7%)、倦怠感57件(0.6%)、脱力感32件(0.3%)、口渇21件(0.2%)等であった。
依存性(頻度不明)
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
刺激興奮、錯乱等(頻度不明)
刺激興奮、錯乱等があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
| 精神神経系 | 眠気、めまい・ふらつき、頭痛・頭重 | 発揚、焦躁感、振戦、ぼんやり、起床時不快感、眼症状(調節障害、複視、羞明)、立ちくらみ、せん妄、物忘れ、不眠、多夢、言語障害 |
| 肝臓 | AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇、黄疸 | |
| 消化器 | 口渇、食欲不振、悪心・嘔気、腹部不快感・膨満感、便秘 | 下痢、軟便、流涎増加、胸やけ |
| 過敏症 ※ | 発疹 |
|
| 骨格筋 | 疲労・倦怠・脱力感 | 筋弛緩 |
| その他 | 性欲減退、排尿困難、しゃがれ声、喉のつまり感、舌先のぴりぴり感、手のしびれ、発汗、微熱、腋窩のはれ、尿失禁、月経前緊張、抜毛 |
※このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
エリスパン錠0.25mg 7.8円/錠
エリスパン細粒0.1%
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。